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街づくりの未来に貢献

テラスホールディングス株式会社

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祖業を礎に4分野で成長描く


 「再生」~「創造」~「暮らし」~「集う」の4分野で事業を循環させ、持続可能な街づくりの提案~実現を企業価値に据える。解体工事を祖業とする桑原組は事業領域を徐々に広げ2022年9月、新会社「テラスホールディングス(株)」を設立。グループ経営のシナジーを発揮できる新体制を始動し、新たな価値創造に挑む。

自ら―が起点

 持ち株会社体制移行の狙いは第二本業化を図るさまざまな事業の創出と経営者人材の育成。大規模な再開発事業が進む広島市中心部で主要ビル建て替え工事を軒並み手掛けてきた。大型重機もそろえ、生産性の向上と高度な解体技術が求められる高層ビルをはじめ数々の大型案件など合わせて実績は1万棟以上に。主要ゼネコン5社などから受託する一方、元請けも実績を重ねている。
 解体工事を強みに土地再生ビジネスとして独自で切り開いたのが「ワンストップ土地更地化サービス」(商標登録済)だ。土壌汚染やアスベストなどの環境リスク対策~不動産活用を一貫して行い解体のブランド化を図る。これが切り札となりHD体制への道筋ができた。桑原社長は、「自ら機会を創り出し、その機会によって自らを成長させよ」を自身と従業員に求め、グループ運営で事業ごとの社長輩出に期待を込める。

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目指すは宇宙

 土地更地化サービスを契機に、住宅建設事業「無印良品の家」や宅地分譲・賃貸、空き家再生にも参入。17年にFC加盟で始めた無印良品の家事業は引き合いも含め累計55棟(23年7月)と、加盟店トップクラス入り。桑原組創業の原点は戦後広島の復興。業歴60年以上となる総合解体工事業が街をよみがえらせる一翼を担った。今は災害、少子高齢化、子育てなど多様化する社会課題に向き合いながら、次世代の街づくりを成長戦略のエンジンに据える。
 新会社の社名は天照大御神=アマテラスに由来。日本古来の精神の源にあやかり、これからの日本に活力を生み出す思いを込めた。地方に根差し、大都市圏はもとより海外との連携も視野に入れる。「将来は宇宙ステーションの解体も手掛けたい」と桑原社長。実現させる心意気だ。

飲食事業に参入

 テラスHD始動で再生(解体やリノベーションなど)~創造(家づくりや土地の有効利用など)~暮らし(飲食店や賃貸・介護など)~集う(イベント企画や宿泊施設など)を循環させるビジネスモデル確立を目指す体制ができた。23年秋には広島駅南口広場の大規模再開発ビル、広島JPビルディング2階で飲食事業に乗り出す。同ビルは25年春開業予定の新駅ビル2階とデッキで直結。オフィスワーカーや口コミ客など地域客や観光客など複数ターゲットを想定したフードホールを運営する。レストランやベーカリー、ラウンジなどをそろえ〝暮らし〟〝集う〟分野へ本格的な挑戦を始める。
 22年11月期は、20 年以上扱う3M社機能材フィルムに端を発すリノベーションなどが健闘したほか安佐市民病院や中区の明治安田生命ビル大型工事がけん引し前期比50%増の初の売上高30億円を突破。今期は40億円、営業利益は倍以上の5億円を目指す。広島駅周辺と紙屋町・八丁堀を核に楕円形の都心づくりが進む市中心部では再開発計画が次々に浮上。グループビジョン「人と街の歴史を未来に繋げる」を全うし、人が集まるグループを目指す。



会社概要

テラスホールディングス株式会社
本  社:広島市西区己斐本町3-17-24
設  立:2022年9月16日
資 本 金:1億円
売 上 高:32億7500万円(2022年11月期)
従業員数:63人
事業内容:総合建物解体工事、環境リスク対策工事、無印良品の家販売、建築、不動産売買・仲介・開発、リノベーション
T E L:082-507-2244
U R L:https://www.terrace-hd.co.jp/
※2023年9月当時の情報です。