リノベーション事業に参入 協業で首都圏皮切りに
解体工事強みに不動産価値高めるビジネスモデル確立へ

株式会社桑原組

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 2020年4月、東京オフィスを開設した。首都圏を皮切りにリノベーション事業を本格化する狙いだ。機能材フィルムのメーカーや家具インテリア企画製造会社と協業。オフィスビルや宿泊施設などを皮切りに、不動産関連の資産価値を高めるビジネスモデルの確立を目指す。
 主力は業歴60年以上の総合解体工事業。家づくりにも乗り出すなど、既成概念にとらわれない発想と企画・実行力で事業領域を押し広げている。「新たな価値の創造」を原動力に成長戦略を推し進める構えだ。

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実績が扉を開く

 リノベーション事業は、関連会社コラボが扱った3M社機能材フィルムの営業に端を発する。販売実績は20年以上。その施工監理ノウハウなどが評価され、全国の施工会社の統括役として、フィルム貼り替えを切り口に展開するオフィス空間のリノベ事業に加わった。一方、宿泊施設や医療機関などの同事業に乗り出した家具インテリア販売のニトリと業務提携し、フィルム施工との融合で需要を掘り起こす。
 緻密で計画的な施工手順を踏み、案件ごとに蓄積した実績を生かしてきた。解体工事で培ってきた業務の推進体制が根付き、実績が実績を積む好循環を生み出している。

解体を軸に領域拡大

 リノベ事業に先立ち、FC加盟で住宅建設の「無印良品の家」事業を2017年にスタート。着工分も含め広島、山口県内で累計40棟(20年5月)を手掛け、全国加盟店中トップクラスに。不動産関連と合わせた「住空間事業」として全体売り上げの25%にまで伸びてきた。19年夏からは宅地分譲を始め、住宅建築と宅地開発とセットで展開し、住宅以外も含め不動産活用の企画提案を強める構えだ。
 桑原組の原点は、戦後の広島の復興にある。解体工事業は〝まちづくりのトップバッター〟と位置付け、累計実績は中国5県で大型商業施設、官公庁や電力系施設、医療施設、最先端半導体メーカーの工場など1万件を超える。解体では珍しい品質基準のISO9001取得により独自の安全基準を策定し、労働安全衛生マネジメントシステムISO45001も取得。一級建築施工管理技士など資格取得への社員の意欲も高まってきた。安全対策や施工技術力を高め、スーパーゼネコンなどからの支持も厚い。広島市内中心部の大型案件を相次ぎ受注し、旧広島市民球場など元請け工事も拡大している。

たゆみない挑戦

 桑原社長はリーマンショックで売り上げが半減した時期に4代目に就任した。経営理念を策定、人事評価の再整備や人材育成へも投資。経営改革を進めるとともに、解体工事を軸に土壌汚染やアスベストなどの環境リスク対策~不動産活用を一貫して手掛ける「ワンストップ土地更地化(商標登録済)」サービスを確立し、解体工事のブランド化を図った。
 「自ら機会を創り出し、その機会によって自らを変えよ」を座右の銘とする桑原社長は、挑み続ける経営姿勢を貫く。19年11月期は4期連続増収の売上高26億7000万円、過去最高を記録。自社施工体制で引き続き地域の主要再開発プロジェクトのトップバッターを目指し、事業領域拡大の先にホールディングス体制を描く。

会社概要

株式会社桑原組
本  社:広島市西区己斐本町3-17-24
設  立:1965年12月17日(創業1958年10月)
資 本 金:3000万円
売 上 高:26億7000万円(2019年11月期)
従業員数:50人
事業内容:総合建物解体工事、環境リスク対策工事、
無印良品の家販売、建築、不動産売買・仲介・開発
T E L:082-272-6006
U R L:http://www.kuwaharagumi.co.jp/

※2020年8月当時の情報です。