まちづくりを標ぼう、解体工事軸に事業領域を拡大
地域に密着し不動産の活性化と新たな価値創出に挑む

株式会社桑原組

 業歴60年以上の総合解体工事業を礎に、100年企業に臨み新たな価値の創造に挑む。土壌汚染やアスベストなどの環境リスク対策~不動産活用を一貫して手掛ける「ワンストップ土地更地化サービス」(商標登録済)を起点にリサイクル工場の設営、家づくりに乗り出し、2019年夏から宅地分譲を開始。事業部制からホールディングス体制へ将来構想を描く中、地域密着の〝まちづくり推進プロジェクト〟を本格化する。
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不動産開発に力

 分譲宅地は、安佐南区上安2丁目の用地約3476平方㍍に20区画を造成する「テラスハイツ上安の杜」。住宅建設は、「無印良品の家」事業で既に実績があり、注文住宅用区画や建売住宅を計画している。宅地開発とセットで展開し、これを皮切りに県内中心に不動産開発に力を入れる構えだ。
 無印良品の家は、16年に生活雑貨店・無印良品を展開する良品計画子会社とエリアパートナー契約を結び、西区観音新町にモデルハウス〝木の家〟を開設。月間1~2棟ペースで受注し、着工分も含め既に広島、山口県内で累計40棟以上(19年8月)に上る。全国加盟店中トップクラスの提案力で受注を加速させる。住宅向け以外も企画して不動産活用プランなどに生かす。リノベーション事業も見据え、全体で波及効果を高めていく。

実績が需要を生む

 桑原組の業歴は戦後、広島の街が復興に踏み出す一歩を支えたことから始まった。業界の枠組みに捉われない自由な発想と実行力で、解体工事の価値と市場の創出に努める。累計実績は中国5県をエリアに大型商業施設、官公庁や電力系施設、医療施設、家電・タバコメーカーの工場など約1万件を超え、スーパーゼネコンなどからの支持も厚い。
 広島市内中心部では大型案件や街のシンボル的な建物を相次ぎ受注。旧広島市民球場など元請け工事の規模も拡大。市街地は、安全対策をはじめ制約が多く施工技術が問われる。解体では珍しい品質基準のISO9001を取得して独自の安全基準を策定するほか、労働安全衛生マネジメントシステムISO45001も取得に向けて準備に入った。
 環境事業のリサイクル工場(佐伯区湯来町約3万3000平方㍍、1日最大処理量1896㌧)はコンクリート塊の破砕~路盤材への再生処理を内製化。100㌧クラスの大型重機を保有し、コスト競争力も高めた。

チャンスは自らが創り出す

 19年11月期決算で前期比28%増の売上高30億円を見込む。今後も2桁成長を目指す。解体工事が柱の「環境リスクマネジメント事業」を20億円、無印良品の家を中心とする「住空間創造事業」10億円を計画。
 将来的には実績のある解体工事業を強みとし、地域のまちづくりを推進する企画~施工~運営管理を構想に描く。事業領域の拡大は人材確保の狙いもある。
 桑原明夫社長は、「自ら機会を創り出し、その機会によって自らを変えよ」を座右の銘に置く。何よりも社員の可能性と自主性に、企業としての成長を懸ける。人材育成に工夫と時間をかけ、投資も大きい。「自分がどうなりたいのか。常に考え、個を大切にし、個の存在価値を高めてほしい」。過去を敬い、未来を創る。

会社概要

株式会社桑原組
本 社:広島市西区己斐本町3-17-24
設 立:1965年12月17日(創業1958年10月)
資本金:3000万円
売上高:23.2億円
従業員数:49人
事業内容:総合建物解体工事、環境リスク対策工事、
無印良品の家販売、建築、
不動産売買・仲介・開発
T E L:082-272-6006
U R L:http://www.kuwaharagumi.co.jp

※2019年8月当時の情報です。