食品トレー製造で国内最大手
循環型リサイクルを主導

株式会社エフピコ

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新素材と海外への進出で次の成長へ

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 スーパーやコンビニの中食、外食を支える食品トレー・容器。その国内最大手が、福山市に本社を置く東証プライム上場のエフピコだ。1962年の創業以来、簡易食品容器で国内シェア約3割を誇り、国内初のカラートレーや電子レンジ対応容器など業界の新常識を生み出してきた。研究開発から製造、販売、物流、リサイクルまでを一貫して担う。

独自素材を生み出す 研究開発力と技術革新

 強みの一つは、高い研究開発力と技術力だ。求められる機能性や環境性能を追求し、断熱性・耐熱性・耐油性・透明性など用途に応じた独自素材を開発する。刺し身や惣菜、弁当など、それぞれの食品に最適な色・形・機能を備えた製品は1万種類を超える。新素材やリサイクル技術の研究にも力を注ぎ、社会課題の解決につながる技術革新を続ける。

課題解決で価値を生み出す営業力が強み

 販売にとどまらず、顧客の課題解決につなげる提案型営業も強みだ。全国の営業・生産・物流ネットワークと豊富な製品ラインアップを生かし、売場づくりや商品の魅力を高める提案を実現。営業・開発・生産が一体で顧客を支える。

世界初の循環型リサイクル「トレーtoトレー」

 リサイクルは二つの仕組みで循環を生む。一つは使用済みトレーを新たなトレーに戻す「トレーtoトレー」。エフピコが世界で初めて確立し、再生した「エコトレー」は業界初のエコマーク認定を受けた。透明容器やペットボトルの再生も広げ、CO2削減にもつなげる。もう一つは、店頭回収した製品を再生して同じ店で使う「ストアtoストア」。スーパーと協働する「エコストア宣言」は5000店舗を超える。

働きやすさを追求

 多様な人が働きやすい職場づくりに注力する。障がいのある社員が容器の選別などで活躍し、グループで約400人が働く。年間休日は126日、5日連続の「スマイル休暇」、残業抑制や時差出勤など柔軟な働き方も整える。育児休暇取得率は女性が100%。社宅の家賃補助で自己負担は約3割程度。「地元で働きたい」という思いにも応える。

先輩が伴走する育成

 人材育成は、先輩が後輩に寄り添う制度が特徴だ。年齢の近い先輩が1年間専属で支える「マンツーマンリーダー制度」では、指導役の先輩に仕事から何でも相談できる関係を築く。入社後は約2カ月の「新入社員研修」で土台を固め、半年後にフォローアップ研修で振り返る。2年目以降は生産・物流・リサイクルの現場を巡る「ネクストステージ研修」でバリューチェーン全体を体感する。

海外と新素材の新事業

 成長への新たな一手も動き出す。2022年には初の海外進出として、三井物産と共同でマレーシア最大手の食品容器メーカーに出資し、需要が伸びる東南アジア市場を取り込む。国内では独自開発の新素材「新OPPシート」を次の柱に据える。剛性や耐衝撃性に優れた世界初の高機能シートで、自動車部品や建設資材など幅広い産業に広げる。約580億円を投じ、28年に茨城県坂東市で新工場を計画。
 長期ではグループ全体で売上高3000億円超を掲げる。



会社概要

株式会社エフピコ
本  社:福山市曙町1-13-15
設  立:1962年7月
資 本 金:131億5000万円
売 上 高:2404億9000万円(2026年3月期、連結)
従業員数:単独1024人 グループ全体5306人(2026年3月現在)
事業内容:ポリスチレンペーパーなど合成樹脂製の簡易食品容器(食品トレー・弁当・惣菜容器等)の製造・販売、関連包装資材の販売
T E L:084-953-1145
U R L:https://www.fpco.jp/
※2026年9月当時の情報です。