全国有数の医療総合商社
専業に引けを取らない体制
ティーエスアルフレッサ株式会社
リファラル採用で毎年複数人が入社
中国地方に27支店、二つの物流センターを構えるティーエスアルフレッサ。1947年の創業以来、医療機関と医療メーカーの橋渡し役を担い、地域の人々の健康と暮らしを縁の下で支えてきた。医薬品の卸売りにとどまらず、医療機器や検査試薬、介護用品、医療食品、開業支援といった豊富なラインアップを提供。それぞれの事業に長い歴史と知見、ノウハウを有し、各分野の専業会社に引けを取らない商品・サービス体制を構築している。合併を重ねる過程で事業領域を広げ、全国でも有数の医療総合商社へと成長した。
宇部に大型物流拠点開設
約2万5000点が保管できる大型物流拠点「山口宇部センター」(宇部市あすとぴあ3-4-15)を2024年5月に稼働。約1万ケース保管できる自動倉庫(震度6クラスに対応)や、納品時の対面検品を不要にするパッケージ梱包ラインなど最新のシステムを導入し、より正確で生産性の高い物流体制を構築した。また、全ての入出荷口にドックシェルター(トラック荷台と搬入口との隙間を埋める装置)や二重シャッターを設置して、外気が直接倉庫内に入らないよう配慮。医薬品の流通過程における品質管理の中で特に重要な温度管理を徹底している。最大72時間稼働できる非常用電源も設置し、自然災害時の安定供給体制も整える。同年1月に宇部市と「災害時における医薬品等調達に関する協定」を締結した。
モノ売りからコト売りへ
デジタル時代に突入しグローバルな競争も激しくなる中、日本企業にも「モノ売り」から「コト売り」への転換が求められている。同社は医療機関の経営と、業務の効率化をサポートする「SPD事業」にも注力。病院内で流通するさまざまな物品、物流、情報を独自のシステムを使って包括的に管理し、品質管理と最適な在庫数量の維持に役立てている。分析したデータを活用し、物流の効率化、コスト削減提案などにも積極的に取り組む。
挑戦を大切にする社風
医療総合商社として日頃からさまざまな商品に触れる機会が多いためか、柔軟な思考と挑戦心を持った社員が多いという。会社としても変化には前向きで、ドローンによる医薬品配送ガイドライン検討会の業界初メンバーになったほか、すでに社員7人がドローン免許を取得済み。求める人物像に「さまざまな経験を土台に過去にとらわれない発想をもって挑戦し、回りを巻き込みながら新しい価値を生み出せる人財」を掲げ、挑戦を後押しする人事制度改革にも着手。今の仕事で専門性を高めたい、さまざまな分野の業務を経験したい、地域限定で働きたいといった本人の希望を実現する仕組みの構築に取り組んでいる。
社長自ら育休取得推進
23年度の男性社員の育休取得実績(1週間~半年程度)は95.2%。髙橋卓詩社長自らが男性育休を社内で初めて利用し、誰でも気軽に取れる雰囲気を醸成した。また、10万円の育児休業取得奨励金制度も用意。そのほか、従業員向け意識調査では「良い上司、仲間に恵まれている」と回答する割合が多く、リファラル採用(社員からの知人紹介)で毎年複数人が入社しているという。
会社概要
ティーエスアルフレッサ株式会社
本 社:広島市西区商工センター1-2-19
設 立:1947年4月
資 本 金:11億4400万円
売 上 高:1728億円(2024年3月期)
従業員数:1181人
事業内容:医療用医薬品、医療用検査試薬、医療機械・器具、衛生材料、衛生用品、食品、医療用事務機器等の卸売販売およびSPD事業等
T E L:082-501-0222
U R L:https://www.ts-alfresa.net/
※2024年9月当時の情報です。