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商社(電機・電子・半導体)

電機・電子・半導体:
巣ごもり需要で白物家電が出荷増
県内では半導体関連企業が好調

 日本電機工業会によると、世界的なCO2排出抑制の動きに伴う石炭火力発電機器市場の縮小による影響もあり、20年度の重電機器の国内生産は、3兆576億円、前年度比91・7%と前年度を下回るとみられる。一方、白物家電分野はコロナ禍による在宅時間の増加に伴い、巣ごもり需要による調理家電製品や健康清潔意識の高まりで空気清浄機などが大幅に増加。国内出荷は前年度比102・8%の2兆5240億円と、1997年度以降で最も高い出荷金額となる見込みだ。2021年度は重電分野の回復を見通す一方、白物家電分野は前年度をやや下回るとみられる。
 県内では、半導体メーカーの設備投資を追い風に半導体関連企業が好調。ローツェ(福山市)はドイツに子会社を設立したほか、ベトナム子会社の工場を増設した。アドテックプラズマテクノロジー(福山市)も電源装置の受注が好調。電気制御で西日本大手の田中電機工業(南区)は「つくる」をキーワードに多角化を推進。イチゴ栽培に加え、18年には菓子メーカーの平安堂梅坪(西区)を子会社化。市内でデジタルサイネージの設置にも力を入れる。