26期連続増収の492億円
関東と関西で新規受注伸びる

シモハナ物流

 食品物流で地場大手のシモハナ物流(安芸郡坂町横浜中央、下花実社長)は、2020年3月期決算で前年比約9%増の売上高492億3600万円を計上し、26期連続で最高値を更新した。今期の売上高予想は新型コロナの影響で不透明だが、25年決算で掲げる700億円に向けて新たな物流拠点の開設を進める。
 荷主の物流情報システムの構築から在庫・受発注管理、物流センター運営、配送管理を包括的に受託する「3PL」が強みで、特に関東と関西の新規受注が全体を底上げした。関東の汎用物流センターでは11年開設の厚木営業所(神奈川県厚木市)を皮切りに、浦和第一、第二営業所(埼玉県さいたま市)と拠点を充実させてきた。受注増加を受け、20年10月に同社の中で北関東エリア最大規模の「岩槻物流センター」(同市)を新設・稼働する。常温・冷蔵・パーシャル・冷凍・超冷凍倉庫の5温度帯で、延べ約2万6600㍍。従業員が働きやすい最新の設備を盛り込む。関西でも19年8月に「高槻第二営業所」(大阪府高槻市)を稼働し、新規受注に対応した。また九州の物流網を充実させるため、同年11月に「鹿児島営業所」(鹿児島市)を稼働。
 このほか20年10〜11月に中京エリア最大規模の「尾張一宮物流センター」(愛知県一宮市萩原町、延べ2万6200平方㍍)、「善通寺第二物流センター」(香川県善通寺市生野町、延べ5400平方㍍)を開設予定。4月現在の車両1503台。従業員2957人、パート・アルバイト含め6243人。