食品物流で荷主との「Win-Win」構築
26期連続で売上最高、25年に700億円超目指す

シモハナ物流株式会社

 広島の食品物流大手で、2020年3月期売上高は約492億円を計上し、26期連続で過去最高を更新した。同年10~11月に同社の物流拠点で北関東エリア最大規模の「岩槻物流センター」(さいたま市)、中京エリア最大規模の「尾張一宮物流センター」(愛知県一宮市)、「善通寺第二物流センター」(香川県善通寺市)を相次ぎオープン。今後も物流センターの拡充を進め、25年に売上高700億円超を目指す。関東事業を強化するため、20年6月に「関東シモハナ物流」を設立。グループは建設業、建設コンサル・地質調査、送電・配電線調査などの10社で構成する。

  • 写真1
  • 写真2
  • 写真3
  • 写真1
  • 写真2
  • 写真3

 物を運ぶだけではなく、「経営資源としてのモノの流れをいかに効果的にマネジメントするか?」を重視。「お客さま第一主義」の経営理念を掲げ、荷主企業の発展や利益拡大につながる「物流プラスアルファ」を提供する。例えば荷主の物流情報システムの構築から在庫・受発注管理、物流センター運営、配送管理を包括的に受託する「3PL」(サードパーティーロジスティクス)を手掛けるなど、業務は幅広い。荷主企業に代わって物流センターのトータルマネジメントを行い、商品に包装や組み立てなどの加工を施して商品そのものの価値を上げるなど、モノの流れの全領域で付加価値を出す。共同配送や保管流通加工も展開。これらによって、荷主企業との「Win‐Win」の関係を築いている。
 顧客の文書収集から保管、電子化、機密抹消までワンストップで行う「文書・情報事業」も強化。受注の増加に対応し、19年に「第2ドキュメントセンター」を開設した。

人材確保、働き方改革を積極化

 同社が求めるのは「自分で考え、解決できる人材」だ。特に、ゴールまでの道のりを渡り歩く体力も持ち合わせた、〝知的体育会系〟の人材獲得を積極化。20年4月は高校や大学などの新卒134人が入社した。
 総合職は荷主企業への営業やセンター運営などを任され、事務職も汎用センター内で働くという環境から、荷主とのマンツーマンの信頼関係の構築が重要で、仕事の幅が広くやりがいがある。高卒は主にトラック運転手や倉庫の作業職などに就く。免許の取得支援や教習用コース貸し切りでの研修など、未経験者でも安心な体制を整備。運転手から管理職へのキャリアアップ制度もある。
 併せて働きやすい環境を積極的に整える。各物流拠点で順次、仕分け自動倉庫やパレットの荷物積み付けロボット、夏場に暑くなる常温倉庫の空調設備などを導入。
 国が女性活躍を促す中、女性運転手の採用も進めている。免許取得の支援や各種研修に加え、身近なことからも働きやすさを追求。社内の困りごとを本部へ伝えられる仕組みがあり、例えば女子トイレの消音装置や、更衣室のドア開閉時に中が見えないようにするカーテンを設置。育休などを活用し、子育てと両立してキャリアを積む女性が増えてきた。夫の転勤などで県外へ転居しても、全国各地の物流拠点への異動で柔軟に対応。女性管理職は10人になった。また、女性に限らず、ボランティア休暇やリフレッシュ休暇などでワークライフバランスを促進。自己啓発用に年3万円を支給する〝自分育み支援〟、家庭の事情などで退職後に元の処遇で復職できる〝返り咲きパス〟などもある。

会社概要

シモハナ物流株式会社
本  社:安芸郡坂町横浜中央1-6-30
設  立:1955年2月
資 本 金:3000万円
売 上 高:492億3600万円(2020年3月期)
従業員数:6243人(パート・アルバイト含む、2020年4月現在)
事業内容:3PLトータル物流サービス、共同配送、機密文書保管サービス
T E L:082-820-1155
U R L:http://www.shimohana.com/

※2020年8月当時の情報です。