ロボットで課題解決
最新情報提供と最適提案

三光電業株式会社

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働き方改革や地域貢献を積極化


 電子・制御・FA機器の地場大手商社で、近年は産業用ロボットを活用することで多様な課題解決の提案に力を入れている。
 広島市南区比治山本町6ー5にショールーム「ロボットパークひろしま」を構え、協働ロボットで世界トップシェアのユニバーサルロボットをはじめ主要メーカーの製品を扱う。2023年1月にはロボット搭載の移動展示車を導入し、ショールームに足を運びづらい顧客のもとへ出向いて実際に見てもらえるようにした。顧客の課題分析に基づく最適な解決策の提案を心掛け、社内の人材育成を積極化している。17年に経産省と日本ロボット工業会の「ロボット導入促進のためのSIer(システムインテグレーター)育成事業」に採択。ロボットSI検定に社員3人が合格しており、今後も増やしていく。23年1月にはロボットパークひろしま内にトレーニングセンターを開設し、メーカー公認トレーナー6人を配置。同所または顧客現場への訪問で産業用ロボット安全特別教育を行えるようになった。

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 森脇社長は「お客さまの課題を分析し、さまざまな機器を組み合わせた提案が強みです。当社の社員にとっても、お客さまの課題解決のために深く考えを巡らせる意味で、やりがいのある仕事です。ロボットに限らず、導入先の業務改善や効率化につなげられるよう『最新の情報提供と最適な提案』をモットーに、『お客さまにとってなくてはならない』商社であり続けたい」と話す。19年には中小企業庁の「はばたく中小企業・小規模事業者300社」の一つに選ばれており、挑戦を続ける。
 22年春にグループ傘下に加えた昭和抵抗器(山口県防府市)では、来年をめどに山口市の用地約1万平方㍍に抵抗器の新工場を建てる。ロボット活用の自動化を施し、改善実例として三光電業の取引先の見学を受け入れる。手作業が中心の旧工場とは車で15分ほどの距離にあり、見比べられるようにする。新工場には三光電業の山口支店を移転併設する予定。21年3月には100%出資で産業数理研究所Calcを設立。広島工業大学の谷口哲至准教授が社長を務め、企業が抱える予防保全などの課題に対して数理学視点からデータ解析を行う。
 20年には、多様な制御部品・電子部品の実物を見ながら購入できる「倉庫deショップ」をオープン。少量多品種な物やアウトレット、ヴィンテージ部品も扱っている。

働き方改革や社会貢献

 働き方の改善に長年取り組み、広島県働き方改革実践企業に認定された。社員の有給休暇取得や、月5回の定時退社を徹底。固定残業代を付けることで、努力した人は早く帰っても収入が減らない仕組みを整備。家族と過ごすなど、自分の時間を有意義に使ってもらう。スキルアップ手当や、子ども手当の支給などもある。毎月、目標達成率の高い営業員と所属先の所長を食事に招き、モチベーションを高めている。優秀な人材が多く育ち、無借金経営で業績は堅調に推移している。
 和太鼓やマラソンの部活動があり、社員の生活の充実を側面からサポート。社会貢献で広島ドラゴンフライズのスポンサードゲーム開催、ヴィクトワール広島の支援を実施。子ども向けの「ものづくり教室」を主催し、「ロボットアイデア甲子園」中国地区大会の事務局を務めている。



会社概要

三光電業株式会社
本  社:広島市西区商工センター5-11-7
設  立:1962年3月
資 本 金:7000万円
売 上 高:110億円(2023年7月期)
従業員数:160人
事業内容:電子部品・制御部品の販売、FAシステム、ロボットシステム構築
T E L:082-278-2351
U R L:http://www.sumnet.co.jp/
※2023年9月当時の情報です。