高校生がインタビュー:学びの島。仕事に学び。暮らしに学び。
島の仕事図鑑5-4
亜鉛製造業【Uターン】脇坂 裕介
地域での経験が学びに繋がる。
思っているだけがゴールじゃない
失敗は成功よりも学ぶことが多く、そして学ぶことは一生続いていく。仕事のやりがいは1つ1つできることが増えていくことだと語る。それを支えているのは、自分から教わるという学びの姿勢。その姿勢は仕事の場に限らない。島暮らしの中には地域の行事や役割がある。その中でも木造の和船を漕ぐ櫂伝馬という伝統行事を通じて、時間を守ること、片付けをきちんとするなど〝当たり前のことは当たり前にする〟ことを身に付けることができたと教えてくれた。櫂伝馬は世代を超えてたくさんの人が関わる。だからこそ、しんどいこともあったが、何よりも楽しいことの方が多く、その経験が成長につながり、今では自分が教える立場として後輩たちに伝えている。
地域おこし協力隊員【Iターン】牧内 和隆
大人が楽しむと、子どもも楽しんでくれる。
島の八十八カ所を巡りながら楽しんでいる
「数学ってなんで必要?」その一言からはじまった公営塾〝神峰学舎(かんのみねがくしゃ)〟の仕事。なぜ勉強が必要なのか、どうして学ぶのかという楽しさを伝えることから考えはじめた。そして、いつも心がけていることは生徒に教えていることを自分もできているかということ。何事に対しても主体的な姿勢を身に付けてほしいという想いから、自分自身も仕事に対していつも真剣に向き合っている。学ぶことは人それぞれ違って良い、しかし、何かひとつ自分で決めて突き詰めるという経験が後々の人生では大切になってくる。そのきっかけをつくるために、共に学び続ける大人でありたいからこそ、生徒と同じ目線に立って関わり続けたいと教えてくれた。
島の仕事図鑑5 目次
【1】藤原浩一さん/菅原 誠一さん/前釜 絵理さん
【2】新本 典子さん/ヴァンさん/相原 和八さん
【3】金原 秀章さん/田村 知行さん/熊田 美江さん
【4】脇坂 裕介さん/牧内 和隆さん
【5】大崎上島未来会議 学びの島編