一品入魂で2万食供給
同業向けOEM強化

アパブロホールディングス株式会社

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HD化、新事業で成長加速

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 広島・岡山をエリアに、事業所向け給食弁当を手掛ける。事業拡大と経営基盤の強化を見据え、2026年5月にアパブロホールディングスを設立し、持ち株会社体制に移行した。弁当製造のアナナス紀元、販売・配達のブロコロ紀元、弁当店や食堂受託運営のパレイヤ紀元、福山地域を管轄する三福林の4社を中心に事業を展開する。近年は冷凍社食、同業からの受託製造などの新規事業を強化。今後は同業や異業種をグループに迎え、事業領域の拡大を図る。

一品入魂

 味、鮮度、健康にこだわった日替わり弁当を強みに、1日2万食以上を供給。創業以来、「一品入魂」をモットーに揚げ物から焼き物、煮物まで心を込めて手作りする。22年に品質管理部を立ち上げ、社内検査や食品衛生マニュアルを見直すなど安心安全な食の提供に向けた取り組みを推進。23年には衛生管理手法HACCP認証も取得した。フードロス削減や生産性向上に向け、メニューや工程の工夫も重ねている。
 安佐北区の「狩留家なす」、東広島市の「サムライねぎ」といった地元食材を積極的に活用し、地産地消に取り組む。

新規事業に挑戦

 テレワークの普及などで給食弁当の需要は減少傾向にあり、新たなビジネスモデルの確立に力を入れる。
 光熱・原料費の高騰、人手不足などで同業も厳しい経営を強いられる中、21年に受託製造事業を開始。本社工場をフル稼働させ、同業の弁当を代わりに作っている。25年9月には岡山県井原市の同業の倒産を受け、工場や従業員を継承。1日5000食を追加で作れるようになった。田川祐起大社長は「当社は大量生産で1食当たりの製造コストを下げ、同業も営業や配達に専念できるウィンウィンのビジネスモデルだ。引き合いが増え、新工場や同業のグループ化を含めて生産体制の拡充を図る。相互に生き残れる仕組みを確立し、業界の存続と発展に寄与したい」と話す。
 冷凍食品事業も広げる。化学調味料や防腐剤不使用を打ち出し、卸先の拡大を図る。弁当やどんぶりのほか、お好み焼き、焼きそば、マーボーナスなどメニューを拡充し、道の駅や小売店に売り込んでいく。
 24年には、企業に冷凍・温蔵庫を貸し出し、弁当を届ける取り組みをスタート。宅配のない夜間や休日にも温かい食事を食べられると好評という。

店舗事業を拡大

 宅配に加え、古市、深川などに弁当店を構える。高騰するコンビニの弁当に比べてリーズナブルで、ボリューム感や栄養面からも支持が集まる。近年は官公庁やオフィスの一角を借り、ランチ時間帯のみ出店する形を増やしている。
 25年、広島市役所近くに新業態の弁当店を開いた。からあげグランプリで5年連続金賞を受けた最鳥(大阪)にFC加盟し、大阪以外で初出店。周辺地域への宅配弁当が不足した際の配送拠点にも活用する。今後も同業態のほか、お好み焼き店など別業態でも出店を検討している。

100年企業へ

 25年に創業60年を迎えた。受託製造などが貢献し、27年5月期のグループ売上高は30億円を突破する見込みだ。田川社長は「100年企業を目指し、『食はいのちである』との信念を胸に、味と安全の追求にまい進します」と意気込む。



会社概要

アパブロホールディングス株式会社
本  社:広島市安佐北区深川2-49-23
設  立:1965年
資 本 金:1300万円
売 上 高:24億6000万円(2026年5月期、グループ)
従業員数:正社員38人・パート180人(2026年5月期、グループ)
事業内容:企業向け宅配弁当の製造・販売など
T E L:082-842-5091
U R L:https://sunshinegroup.co.jp/
※2026年9月当時の情報です。