食品物流で荷主との「Win‐Win」構築
24期連続で売上最高、人材採用など積極化

シモハナ物流株式会社

 広島の食品物流の大手で、業績拡大を続けている。2018年3月期売上高で400億円を突破し、前年比約10%増の421億円を計上。24期連続で過去最高を更新した。7年前からは2倍以上となる。荷主の物流情報システムの構築から在庫・受発注管理、物流センター運営、配送管理を包括的に受託する「3PL」(サードパーティーロジスティクス)が伸長した。19年3月期売上高は444億円を予想。拠点拡大を進め、25年に700億円を目指す。
 荷物を運ぶだけではなく、「経営資源としてのモノの流れをいかに効果的にマネジメントするか?」を考え、荷主企業に最適な方法を提案している。
 「お客さま第一主義」の経営理念の下、荷主企業の発展や利益拡大につながる「物流プラスアルファ」を提供する。荷主企業に代わって物流センターのトータルマネジメントを行い、荷物に包装や組み立てなどの加工を施して荷物そのものの価値を上げる業務を請け負うなど、モノの流れの全領域で付加価値を出す。特に、3PLによって荷主の物流効率化やコスト削減、出荷のリードタイム短縮、販売機会のロス削減などにつなげている。共同配送や保管流通加工なども展開。これらによって、荷主企業との「Win‐Win」の関係を築いている。
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物流ネットワークを拡充

 1955年設立の同社は、もとは中国電力の火力発電所から排出される焼却灰の運搬とそれに伴う構内作業など公共性の高い業務を手掛け、安全や確実性、顧客ニーズへの対応力を培ってきた。このノウハウを生かし、94 年に食品・雑貨輸送にシフト。質の高い物流サービスで新規開拓を図るとともに、全国大手の外食チェーンや小売業の店舗拡大に伴い、物流ネットワークを拡充。2006年に関西、11年に関東へ進出した。18年4月には浦和第2センター(さいたま市)と岡山第4センター(倉敷市)を完成。11月には鳥栖ICセンター(福岡県小郡市)を完成予定だ。4月現在で関東~九州に47拠点。車両数1255台。

知的体育会系の人材発掘

 年々、新卒採用数を増やし、100人を超える人材を受け入れている。同社は、「自分で考え、解決できる人材」を集めてきた。特に、ゴールまでの道のりを渡り歩く体力も持ち合わせた、〝知的体育会系〟を求めている。総合職は荷主企業への営業やセンター運営などの大きな仕事を任され、事務職も汎用センター内で働くという環境から、荷主とのマンツーマンの信頼関係を築くことが重要となるなど、仕事の幅が広く、やりがいがあるという。高卒や中途採用も積極的だ。正社員の採用を積極化し、運転手はほぼ全てが正社員だ。4月現在の正社員2318人で、パート含め5639人。
 3月には本社隣接地に5階建ての新館を完成。事務所や応接・会議室9室、大画面スクリーンのあるホールなどを設けた。本社敷地内には大規模な専用施設「ドキュメントセンター」も構えており、顧客の文書収集から保管、電子化、機密抹消までのワンストップサービスにも注力する。グループは下花建設、送電・配電線調査の電力調査、発電機用タービンメンテナンスの九動、建設コンサル・地質調査のヒロコンなど9社で構成。

会社概要

シモハナ物流株式会社
本  社:安芸郡坂町横浜中央1 – 6 -30
設  立:1955年2 月
資本金:3000万円
売上高:421億円(2018年3 月期)
従業員数:5639人(パート・アルバイト含む)
事業内容: 3 PLトータル物流サービス、共同配送、機密文書保管サービス
T E L:082-820-1155


https://shimohana.com/ ※2018年8月当時の情報です。

 

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