国産ヒノキ材使う
高断熱玄関ドア

ユダ木工株式会社

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ものづくりを通じ 〝日本の山を育てる〟

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 「森を守り 暮らしに生かし 木と共に生きる」を企業理念に掲げ、自社ブランドの木製ドアを製造・販売する。木材乾燥~加工~仕上げの一貫体制を敷き、1点ずつ職人の手仕事で仕上げている。2024年に節目の創業100周年を迎えた。
 建具業で出発し、ヨーロッパの先進技術やデザインを積極的に導入してきた。1970~80年代にはツーバイフォー住宅向けの枠付きユニットドアを考案し、全国に販路を広げた。しかし大手建材メーカーの参入や輸入製品の台頭などで価格競争が激化。自社の企業価値を模索し、2006年に国産ヒノキを使う高断熱玄関ドアの開発に乗り出す。同業に先駆けて日本の住宅の「寒さ」問題に着目し、断熱構造などの研究を重ねた。
 主力の国産ヒノキの「MIYAMA桧玄関ドア」は11年に発売。木製ドア専門メーカーとしての高い品質に加え、国内トップレベルの断熱性、国産材へのこだわりが詰まった「オンリーワン製品」が支持され、全国の工務店やハウスビルダーから注文を受けている。手入れをするほどに風合いや愛着が増す〝経年美〟も木製ドアならではの魅力という。

〝日本の山を育てる〟取組推進

 ものづくりを通じて社会課題にも向き合っている。湯田卓社長は、「地元の植林活動を通じ、林業従事者数の減少など深刻な現状を目の当たりにしました。部材を輸入材から国産材に切り替えることで循環型のものづくりを進め、微力ながら日本の山を守る林業を支援したい」と話す。
 22年に木材仕入れの100%国産化を達成したほか、COの排出を相殺する「カーボンオフセット制度」の活用も始めた。売り上げの一部を再造林費用に還元するとともに、植林活動を行うなど、〝日本の山を育てる〟ための直接的な支援と情報発信に取り組む。これらが評価され、気候変動対策に取り組んだ個人・団体をたたえる環境省の「23年度気候変動アクション環境大臣表彰」(普及・促進部門)を受けた。湯田社長は、「環境意識の高まりを追い風に、さらに山の大切さと木製ドアの魅力を広めていきたい。これからも顧客の声に耳を澄まし、長く愛用してもらえる製品を追求していきます」。



会社概要

ユダ木工株式会社
本  社:廿日市市木材港北7-28
設  立:1969年6月(創業1924年)
資 本 金:4500万円
売 上 高:3億9000万円
従業員数:49人
事業内容:断熱気密木製玄関ドアユニット、内装ドアユニットの製造販売
T E L:0829-34-2777
U R L:https://www.yudawood.com
※2024年9月当時の情報です。