自動車と建機の両輪で成長
プレス・溶接・組立の一貫体制

八城グループ

動画をリクエストする

機械加工の新分野へ挑戦

  • 八城グループ
  • 八城グループ
  • 八城グループ
  • 八城グループ

 自動車のフレームと建設機械のキャビン(運転席)を、プレスから溶接、組み立てまで一貫して手がける八城グループ。中核会社の八城工業を軸に、フォースワン、大橋工業、アベニューの国内4社と、タイの現地法人THAI YASHIROの計5社で、自動車部品と建機部品の双方を支える体制を築く。
 1969年、東広島市黒瀬町(旧賀茂郡)の町工場として創業した。以来50年超にわたり自動車部品と建設機械部品の製造技術を磨き、プレス加工から溶接、組み立てまでを自社で完結する一貫生産体制を確立している。

自動車と建機で両輪

 自動車部品はフォースワンが担い、マツダ向けにフレーム部品を1日に何千個単位で生産する。500~800㌧級の大型プレス機と多数の溶接ロボットを備え、自動化を進める。一方、建機部品は八城工業が担当し、1日に千個超の部品を生産する。生産規模の大小で工程や考え方が異なり、双方の要望に応える柔軟な体制が同社の強みとなっている。八城社長は「自動車部品と建機部品を両輪で手がけているため、どちらかの業界が景気の影響を受けても、もう一方で支えられる。プレス業界は新規参入がほぼなく、安定的に経営できるのも強みだ」と語る。

建機キャビンで転機

 建機事業は22年に大きな転機を迎えた。キャビンを構成する部品製造から、キャビン全体を製作する一貫生産を受注開始。ものづくりの幅を広げた。八城社長は「八城グループに任せれば大丈夫だと思ってもらえた。その信頼を得ていることが、企業の価値だと捉えている」と受け止める。転倒しても壊れない強度が求められる過酷な現場で、日々磨いてきたプレス技術への評価が新たな受注につながっている。八城社長は「操縦者の命を守るキャビンづくりには、頑丈さと誠実さの両方が要る。ひとつひとつのパーツを丁寧に造ることが、乗る人の安心・安全を守ることにつながる」と力を込める。

機械加工に新分野

 次世代の柱として、機械加工による精密機械部品にも力を入れる。昨年夏には複合加工機を導入。旋盤とフライス加工双方を同時に加工できるようになり、加工領域の幅を広げた。今年に入り新規受注も獲得した。八城社長は「この分野を伸ばしていくのが、最大のミッションだ」と力を込める。自動車、建機に続く第3の柱として育成を急ぐ考えで、「社内の金型製作やロボット用治具の製作などで培ってきた技術を、いよいよ外部にも広げていきたい」と展望を語る。

採用へSNS発信

 グループの認知度向上へ、昨年秋にはインスタグラムでの発信も始めた。事業内容や技術、仕事への思いを漫画形式で紹介し、新入社員の採用につなげる狙いだ。八城社長は「若い世代に八城グループの魅力を伝え、選ばれる会社になりたい。役職に関係なく意見を出し合える社風や、若手にも設計や生産技術の工程を任せる育成方針を、もっと知ってもらいたい」と話す。自動車と建機、二つの基幹産業を同時に支える強みを生かし、より精度の高い新規分野へ受注を広げて行く。



会社概要

八城グループ
本  社:東広島市黒瀬町市飯田334
設  立:1969年11月
資 本 金:3000万円
グループ売上高:100億円(2025年11月期)
グループ従業員数:266人(2026年6月現在)
事業内容:自動車・特装車・建設機械部品のプレス加工、溶接、電装部品組立、プレス金型の設計、製作
T E L:0823-82-2469
U R L:https://yashiro-ind.co.jp/
※2026年9月当時の情報です。