尾道市山波町に相次ぎ新工場
28年売上100億円突破へ生産能力引き上げ
株式会社山本製作所

山波町の生産拠点は敷地約1万3000平方㍍。22年に倉庫兼試運転ライン(投資額約5億円)が完成しており、塗装工場と板金・製缶・組立ラインの稼働後は同拠点で一連の生産工程が完結する。主に海外向けの乾燥機を生産予定。塗装工場は平屋建て約450平方㍍に、幅180×高さ210×奥行き720㌢の粉体塗装ブースを設置する。同社は電動品や電気部品を除く構成部品の97%を自社製造しており、半永久的な部品供給体制が強み。特に海外では「フォー・エバー・マシン」と呼ばれ、競争力の源泉になっているという。同工場の稼働後は内製化率が98%に上がる見込み。
1947年に創業。業務用洗濯機やコインランドリー用機器、リネン業界向けロールアイロナーなどの製造・販売を手掛ける。世界21カ国に輸出しており、米国は工場向け、アジアはコインランドリーが好調という。2023年12月期売上高は前期比1・01%増の53億9400万円で3期連続の過去最高となった。このうち海外は台湾などアジア向けが伸長し同1・49%増の12億6800万円を計上。新卒・中途ともに採用を強化しており、20年に175人だった従業員は23年に211人まで増加。28年に260人体制を目指している。