食品パッケージ卸で地場最大手 エコ商材、新事業で業績拡大
顧客本位・社員重視、独自経営を推進

株式会社シンギ

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全国16拠点のネットワーク

 食品パッケージの総合商社で、売上高が200億円を超える業界大手。コンビニや菓子メーカー、弁当製造会社などを取引先に、素材・形状・デザインなどの異なる約20万アイテムの中から最適な容器を提案し、豊かな食生活や食品の流通を支える。2017年開設の京都営業所で全国16カ所体制となり、全国に営業ネットワーク網を整備した。
 単にメーカーから仕入れて販売するだけではなく、社内デザイナーと連携してオリジナルパッケージの企画から手掛けることも多い。ニーズが多様化する中、豊富な専門知識と提案力の高さが不可欠で、社員の能力向上に力を入れる。専門知識習得のためのeラーニング、社外研修、自己啓発教育などを主体的に受講できる体制を整える。民間資格の包装管理士や、衛生に関する国際基準HACCPなど資格の取得も推奨し、提案力の向上につなげている。
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エコ商材、新事業に注力

 近年は環境に配慮した商材の提案に注力。バイオマス材料使用の包装や、使用後に減容化しやすくゴミが少ないものなどエコ製品の品ぞろえを充実し、フードロスにはロングライフ製品の対応など、高付加価値な提案を行っている。
 新事業にも積極的だ。20年4月から一般用加工食品の成分表示が義務化されるのを控え、18年から食品の栄養成分分析事業に参入。広島修道大学(健康科学部)より学術、技術面のサポートも受けている。また検査機関と提携し、細菌・ウイルス検査も始めた。19年3月には双日プラネット(東京)から、加熱機能付き弁当容器「ナルホット」の事業を譲り受けた。容器のひもを引くだけで本体にセットされた石灰と水の化学反応で水蒸気を発生させ、内容物を温められる。さらに、深刻化する人手不足問題を背景に、取引先の省人化対策を支援するため、包装機械の販売も開始した。

経営理念を全社員で共有

 自己革新を進め、優れた経営の仕組みを持つ企業を表彰する18年の日本経営品質賞委員会「経営革新推進賞」を受賞した。県内では唯一。社員に向けた毎年6月の経営方針発表会では、田中社長のほか、事業・プロジェクトごとに目標を発表し、部署を横断して事業の方向性を確認する。経営理念の浸透に向け、朝礼では理念ブック「シンギらしく」に書かれた一つ一つの理念を読み合わせしている。業界の競争は厳しいが、社員が一丸となって、着実な事業拡大を果たしている。
 18年9月に「広島県働き方改革実践企業」に認定された。毎年行う従業員意識調査では、95%以上の社員が経営理念の達成に積極的に参加したい、90%以上がシンギで働いていることに満足と回答。社員の健康のために定時退社を推奨し、40歳以上の社員を対象に会社負担で脳ドックを受診できる制度や、がん保険制度も導入している。田中社長は、
「社名は社是『信義』のことで、誠実で正しい道を進むことを指す。売り上げや利益も大切だが、それ以前に人として正しい行ないに徹し、お客さまや取引先との信頼関係を築くことが何よりも大切だと考えている。3年後に創業90周年。100年企業を目指して挑戦を続ける」

会社概要

株式会社シンギ
本  社:広島市中区南吉島2-1-24
設  立:1952年(創業1932年)
資本金:3億1000万円
売上高:207億円(2018年5月期)
従業員数:200人(19年5月時点)
事業内容:食品パッケージの企画・製造・販売
T E L:082-241-5194
U R L:http://www.shingi.co.jp/

※2019年8月当時の情報です。