足こぎ車いす「COGY」販売開始
協働ロボット3社の展示販売も
株式会社メンテックワールド
工場メンテナンス・ダクト製造などのメンテックワールド(東広島市八本松飯田2-2-1、小松節子社長)はIT・ロボット事業部の新規事業として、東北大学医学部と工学部が共同開発した足こぎ車いす「COGY」の販売を始めた。東北大学発ベンチャー企業のTESS(仙台市)の販売代理店となり、中国地方を中心に四国、九州などでの販売を見込む。ロボットセンターでは世界シェアトップのユニバーサルロボット社の「UReシリーズ」、テックマン社の標準カメラ搭載「TMシリーズ」、ファナック社の挟まれ防止設計で軽量コンパクトな「CRXシリーズ」の3社の協働ロボットの展示販売を開始。MiR社の自立走行型搬送ロボット「MiRシリーズ」を加えた4機種を6月の「関西ロボットワールド2022」に出展し、工場や物流企業などへの販路開拓を図っている。
COGYのMサイズ(115・5×62・7×88・1㎝、14・8㎏、前輪2各16㌅、後輪8㌅)は耐荷重100㎏で、参考対応身長145〜180㎝。Lサイズ(134・6×63・5×94㎝、17・3㎏、前輪2各20㌅、後輪10㌅)は耐荷重136㎏で、身長180㎝以上に対応する。左右回転を均一にするデファレンシャルギアを採用し、従来の車いすになかった旋回性を備える。アームレストは可動式で乗り降りがスムーズで、前輪にはパーキングブレーキ、後輪にはドラムブレーキを採用し、プッシュロッド式ペダルは片手で簡単に取り外し可能。刺激により神経調節の仕組みに働き掛け、身体機能を活性化させるニューロモジュレーション技術を応用し、①軽いペダルで足が前に出る、②歩行中枢が刺激される、③歩行反射が引き起こされてもう片方の足が前に出る-原理で動かす。価格はMが税別32万9000円。Lが39万8000円、小児・低身長用のSSが37万円。
ロボットセンターは21年に開設。紫外線UV-C光を照射してウイルス・細菌を除去するUVDロボッツ社の自立走行型UV除菌ロボット「UVDロボット」が広島国際空港に導入された。アヴィドボッツ社の自動清掃ロボット「Neo2」は3Dカメラとセンサーで障害物を回避し、粗ごみ回収と水拭きの1台2役を果たす。イノフィス社の腰の負担を軽減する「マッスルスーツEvery」と、腕や肩の負担を軽減する「アシストスーツGS-ARM」も扱い、工場、物流企業、商業施設、医療介護施設などへの販路開拓を図っている。