大阪の同業を子会社化
関西エリアの営業強化

ネクストビジョン

 システム開発のネクストビジョン(中区榎町215、有馬猛夫社長)は8月27日、大阪市の同業マイクロギア(資本金2000万円)を100%子会社化した。関西エリアでの営業強化に生かすほか、開発リソースや業務ノウハウの共有などで生産性や技術力を高める。
 DXなどのニーズの高まりを背景に、大阪市を中心とした関西エリアの企業から引き合いが増えており、開発基盤の強化が課題だった。既に農機大手クボタをはじめとした複数の優良顧客と取引があり、アフターサービス強化にもつなげる。
 マイクロ社は1995年創業。重電機メーカーなどに基幹・業務システムを納入し、営業管理システム「セールス8」などの自社パッケージも手掛ける。後継者候補がおらず、将来の事業継続を見据えて傘下に入った。従業員12人、売上高1億2000万円規模。中島将樹社長は続投し、有馬氏が会長に就く。労務、経理などの管理部門はネクストビジョンに一本化し、業務を効率化する。
 ネクストビジョンは2021年初頭に策定した中期経営計画で、25年にグループ売上高15億円を掲げる。今12月期は前年比12%増の単独売上高6億4000万円を見込み、まずは22年にグループで10億円を目指す。製造業向けに複数の他社製ツールを組み合わせて業務改善を支援するコンサル型のシステム開発に引き続き注力。健康経営関連のアプリ・システムにも力を入れ、ストレスチェックサービス「ココミル」を6月に開始した。22年中をめどに、復職に関わる各種手続きを効率化するウェブサービスを開発する。有馬社長は広島県情報産業協会(HIA)会長を務めている。