お好み焼「ちんちくりん」19年2月に創業20周年
米NY大会で優勝し、広島の食文化普及

株式会社社ケーツーエス

 2019年2月に創業20周年を迎えた。お好み焼店「ちんちくりん」を中心に国内外で18店を展開するほか、業務用鉄板製販も手掛け、販売台数は国内でトップクラスを誇る。海外では米国で直営3店が軌道に乗る。今後は、海外での店舗設計分野を強化。現地でのお好み焼・鉄板焼店などの開業支援に伴い、主力の鉄板販売部門の増収につなげる。2020年2月期決算のグループ売上高は前年比10・6%増の29億円を目指す。
 川上博章社長は、「ちんちくりんとして5坪8席の小さな店舗を20年前にスタートしました。当時、広島には約1800店のお好み焼店があり、有名店や老舗店がたくさんある中での開業は、想像もつかなかったくらいの苦労の連続でした。今後も私たちは日本国内だけではなく、世界中に広島のお好み焼を広めていきたい」
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ニューヨークの粉モンフェスで優勝

 2 0 1 8 年10月6、7 日に米ニューヨークで開かれた、粉物食品対象の「コナモンコンテスト2018」で優勝を果たした。村竹真一副社長は、「米国に進出して5周年の節目に優勝できてうれしい。約1500食販売し、ほぼ完食。関西お好み焼や、たこ焼などがある中で勝てた要因は、広島お好み焼には麺が入っていること。同国のラーメンブームで麺好きが増えている。さらに、キャベツが入ってヘルシーという認識を持ってもらえた。今後、新たな麺の食べ方として注目されると思う。人種のるつぼのニューヨークで優勝できたことで、世界中の人たちに広島お好み焼をもっと食べてもらえる自信が持てた。西海岸で地盤固めをするとともに、知名度を上げ、東海岸へ、そして世界へと着実に広めたい」

店舗設計で海外進出 デザイン部門を本社に設置

 こうした表彰を受けるなど、海外での事業規模は順調に拡大している。現地の直営店は最新厨房機器のショールームとしても活用しており、これを見た現地の飲食業者から店舗設計の引き合いが多いという。「米国人やアジア系の人たちにお好み焼に興味を持って、現地で広島お好み焼店を開業してもらいたい」
 既に米国で3件の鉄板焼店のデザインから開業までを支援しており、今後は米国のほか、引き合いがあるスペイン、カナダ、フィリピンでも計画。本社にデザイン事業部を設置することで、そうした需要に迅速に応える。

高級感ある米国スタイルの新業態

 国内では19年3月1日に新業態の直営店「ChinchikurinSORA」を中区堀川町4―18のエビスグリッドビル6~7階にオープン。面積計150平方㍍に60席。テラス席付きで高級感のある米国スタイルの店構えとし、待ち時間にお酒を飲めるように店内にバーを設けた。従来のちんちくりんのメニューの7割を変え、オーブンを使った料理など、同店オリジナルを提供。お好み焼を屋外で食べられる店舗は珍しく、外国人観光客などにも楽しんでもらいたいという。
 今後も事業拡大を計画し、直営店は今後、20年に広島、東京で各1店、21年に米国ハリウッド、22年に東京で各1店を計画する。売上高30億円超を目指す。

会社概要

株式会社ケーツーエス
本 社:広島市安佐南区伴南5-5-20
設 立:2005年3月
資本金:3200万円
売上高:26億2000万円(2019年2月期)
従業員数:218人(アルバイト含む)
事業内容:飲食店(お好み焼など)の経営、業務用鉄板商品開発販売、
     厨房設備機器の製造販売
T E L:082-555-2130
U R L:http://www.k-2-s.jp/

※2019年8月当時の情報です。