お好み焼「ちんちくりん」
5坪8席の店から世界へ

株式会社ケーツーエス

 「広島のお好み焼を全国へ、世界へ」という夢を掲げ、お好み焼店「ちんちくりん」を中心に国内外で17店を展開する。鉄板製造販売や店舗デザインも手掛け、今後は国内外でフランチャイズ(FC)店のオープンを計画する。2019年に創業20周年を迎えた川上博章社長は、「ちんちくりんとして5坪8席の小さな店舗を20年前にスタートしました。当時、広島には約1800店のお好み焼店があり、有名店や老舗店がたくさんある中での開業は、想像もつかなかったくらいの苦労の連続でした。今後も私たちは日本国内だけではなく、世界中に広島のお好み焼を広めていきたい」

  • 写真1
  • 写真2
  • 写真3
  • 写真4
  • 写真5
  • 写真6
  • 写真7
  • 写真1
  • 写真2
  • 写真3
  • 写真4
  • 写真5
  • 写真6
  • 写真7

ミニお好み焼をファストフード化

 国内では、フードコート限定で全国FC展開を計画し、5年で50店舗を目指す。このほか、広島電鉄が20年4月に廿日市市宮島口にオープンした観光商業施設etto内に新店を開いた。国内外の観光客にさまざまなトッピングのお好み焼を楽しんでもらおうと、直径10㌢で手軽に食べられる新メニュー「プチ広島焼」(1枚380円~)を提供。カキやチーズ、ネギ、ハラペーニョなどのほか、ビーガン(完全菜食主義者)向けのメニューも用意する。ミニサイズの新メニューを国内外の観光客へファストフードとして販売する。

米国でのFC展開目指す

 18年に米ニューヨークでの粉物食品対象の「コナモンコンテスト」で優勝するなど、同国でのお好み焼の普及に力を入れている。現在、米国ではロサンゼルスで直営3店を軌道に乗せており、今後はFC展開を計画。これまで、お好み焼店のオープンには職人の育成が課題だったが、廿日市市宮島口店のオープンに合わせ、熟練の焼き手が不要な専用の機械を開発。具材を載せてプレスするだけでお好み焼ができる両面焼き機で、お好み焼をひっくり返す必要がなく、プレスによって麺がほつれず、卵が厚く仕上がるなど、焼き手に左右されない味と品質を保てるという。焼き時間が通常の3分の1程度で済む。同機械があれば希望者がすぐに店を開けるようになるとして、米国でのFC展開に弾みを付ける。
 現地の直営店は最新厨房機器のショールームとしても活用しており、これを見た現地の飲食業者から店舗設計の引き合いが多いという。19年には本社にデザイン事業部を設置することで、需要に迅速に応える。村竹真一副社長は「米国人やアジア系の人たちにお好み焼に興味を持って、現地で広島お好み焼店を開業してもらいたい。そのためにも食べやすいミニサイズのメニューや、職人いらずの鉄板機械などの開発を進めたい。西海岸で地盤固めをするとともに、知名度を上げ、東海岸へ、そして世界へと着実に広めます」

働き方改革を推進

 人手不足の解消や、全社員の完全週休2日制などの働き方改革を進めようと、国内全13店に経理自動集計や在庫管理、自動発注と連動するタッチパネル式の注文システムを導入した。こうした仕組みの導入に加え、週1回の店休日も設けたほか、シフト制で土・日曜に休みを取得できるようにした。また、開・閉店時間をそれぞれ30分短縮。有給休暇の取得を促進し、年間110日の休暇を実現する。働きやすい環境を人材採用に生かし、出店を加速する。

会社概要

株式会社ケーツーエス
本  社:広島市安佐南区伴南5-5-20
設  立:2005年3月
資 本 金:3200万円
売 上 高:25億2700万円(2020年2月期)
従業員数:202人(アルバイト含む)
事業内容: 飲食店(お好み焼など)の経営、業務用鉄板商品開発販売、厨房設備機器の製造販売
TEL:082-555-2130
URL:http://www.k-2-s.jp/

※2020年8月当時の情報です。