広島お好み焼を全国へ
フードコートでFC展開

株式会社ケーツーエス

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飲食店の業態変更支援も積極化

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 「広島のお好み焼を全国へ、世界へ」という夢を掲げ、お好み焼店「ちんちくりん」を中心に国内外で16店を展開するケーツーエス。全国のショッピングセンター内でのフランチャイズ(FC)展開を進めるほか、2022年4月に中四国のローソンで発売した広島お好み焼をはさんだハンバーガーを監修。広島お好み焼の普及に力を入れる。
 このほか、鉄板製造販売や店舗デザインも手掛け、飲食店の開業サポートや業態変更などにも応じる。

SCでFC展開

 FCの全国展開を目指し、21年6月に関東地区でFC展開のモデル店として、イオンモール川口(埼玉県)のフードコートに直営店をオープンした。本社の研修施設で仕込みから麺の調理、仕上げの工程を約1カ月で指導する。西日本ではイオンモール府中店のフードコートの直営店での実地研修を経て、オープンする。「全国のフードコートを巡っても、広島お好み焼き店がなく、新たなメニューとして提案したい。ウィズコロナの時代に、SCが家族のレジャーの場となることが増えると思う。夢は47都道府県への出店。東京や海外で多くの人に受け入れられた広島のソウルフードを、自信を持って全国で提供したい」

 国内で軌道に乗せ、海外でもFC出店を目指す。現在、海外は米カリフォルニアで3店を運営。客足が徐々に戻ってきており、コロナ後を見据え、海外も強化したいという。

新業態「無敵ギョーザ」

 新業態の飲食店「無敵ギョーザ」は現在、本社と広島市安佐南区緑井の2店を運営。大手製粉メーカーの協力で開発した独自のギョーザを提供する。店内では新型コロナ対策をした店づくりを進め、配膳ロボットを導入。卓上には、飲み放題のサワーとハイボール用のサーバーを埋め込んでおり、スタッフとの接触を減らすといったコロナ対策にも取り組んでいる。

居酒屋業態転換を支援

 ケーツーエスは業務用鉄板機器の製造・販売では、トップシェアを誇る。また、店舗設計・デザインも手掛け、開業から業態変更をトータルでサポートする。

 最近は、新型コロナで打撃を受けた居酒屋などで鉄板焼やお好み焼を提供できるようメニュー作りから鉄板の導入、お好み焼の焼き方などを支援する。また、同社では、たれや麺などの加工食材のプライベートブランド7種を開発しており、こうした製品を支援先へ卸しており、業態変更した飲食店は新たに食材の調達先などを探す必要がなく、簡単に業態変更に踏み切れるという。ケーツーエスにとってはトータルサポートにつなげられるのに加え、食材の定期的な販売先が見込め、安定的な収益にもつながる。

 既に島根県の居酒屋でランチも営業できるよう、広島お好み焼を提供する店に業態変更をサポート。お好み焼を提供していることが分かるように、「プロデュースド・バイ・ちんちくりん」のロゴを看板に掲示。客足が伸びて、売上高が前年比1・6倍に増えるなどの実績を出している。今後、同事業で売上高1億円超まで引き上げる。

「社員一丸でコロナ禍を乗り越え、既に参入している米国含め、国内外での展開を加速したい」

 

会社概要

株式会社ケーツーエス
本  社:広島市安佐南区伴南5-5-20
設  立:2005年3月
資 本 金:3200万円
売 上 高:12億3000万円(2022年2月期)
従業員数:110人(アルバイト含む)
事業内容:飲食店(お好み焼など)の経営、業務用鉄板商品開発販売、厨房設備機器の製造販売
T E L:082-555-2130
U R L:http://www.k-2-s.jp/
※2022年8月当時の情報です。