食品卸の中村角 オリジナル商品拡充へ
中村角株式会社
総合食品卸の中村角(西区草津港、中村一朗社長)は自社オリジナル商品の開発を加速している。2013年に市場投入した「ぶちうまい焼そば」を皮切りに、冷蔵と常温を合わせて20品近くを打ち出し、現在4品を商品化に向けて開発中。価格競争に巻き込まれない付加価値商品を拡充し、卸先の小売店や飲食店などの集客〜収益確保を後押しする。
開発中の4品は、カツオのたたきの伝統製法を生かした水産加工品の藁焼きサーモン(仮称)、業務用の汁なし担々麺の具(同)、日配売り場向けに常温レトルト商品で広島のソウルフード牛やおぎも煮、ドライグロッサリーでばくだん屋監修広島つけ麺のたれ辛口(同)。顧客アンケートなども分析しながら商品化していく。
先行のぶちうまい焼そばはこしがあり手早く上手に炒められ、賞味期限を15日と通常のチルド麺より長くした。16年からカープ坊やをあしらったパッケージに刷新して販売に弾みがつき、毎月コンスタントに売り上げるヒット商品に。そのほか、川中醤油の芳醇天然かけ醤油と広島産カキエキスを加えた「広島おでん」や、オタフクお好みソースを使った「お好みソースいか天」、「広島県産大葉のパスタソース」、三島食品のゆかりの赤シソ風味が利いた「ゆかりもずく」、出野水産の魚肉練り製品シリーズ「手づくり串」など、地元食品メーカーとタッグを組んで定番化を目論む。