Vol.2 株式会社サタケ ~大学生が東広島市の企業5社をインタビュー~

★ 学生インタビュー|東広島ではたらこっか ★

株式会社サタケ|東広島ではたらこっか~大学生が地元の企業5社をインタビュー~

 学生が地元経営者をインタビューすることで、地域で輝く企業に目を向け、思考を深め、広島での就職意識を高めてもらうプロジェクト。県内外の大学生が2022年の夏、東広島市の企業を訪問し、インタビューしました。
 第2回は精米プラントで食を支える世界トップメーカー、株式会社サタケの人事部長 小林照幸氏にお話を聞きました。

― 小林部長の仕事観は。

株式会社サタケ|東広島ではたらこっか~大学生が地元の企業5社をインタビュー~人事部長 / 小林 照幸
 忙しい時期でも1日8時間できちんと仕事を終えられるよう、余裕を持てるスケジュールの組み立てを意識しています。人生訓は「禍福はあざなえる縄のごとし」。これは幸せと不幸は交互にやってくるという意味で、悪いことが起きても次に良いことがきっとあるという意味です。基本的に物事をポジティブに捉えるように心掛けています。

― 社内の雰囲気は。

株式会社サタケ|東広島ではたらこっか~大学生が地元の企業5社をインタビュー~人事部長 / 小林 照幸
 社員間のコミュニケーションが活発な職場です。日々のニュースや他社製品、他社の制度など、何気ない雑談から新しいアイデアが生まれることもあります。社内結婚も多いのが特徴です。現在、50組程度の夫婦が働き、中には親子や3世代で勤務する人も。会社としても社内結婚を推奨しており、夫婦で働きやすい環境を整えています。結婚祝い金を増額したり、夫婦そろって5年間継続して働くとサタケ商品券がもらえる制度や、社内保育室の割引、時短勤務・育休、半日・時間単位で取れる有給制度などを用意。結婚・出産後も継続して長く働いてほしいという思いがあります。

― 地域との関わりについて。

株式会社サタケ|東広島ではたらこっか~大学生が地元の企業5社をインタビュー~
 東広島市は県内有数の米どころで、特に豊栄町産はおいしいと評判です。しかし、近年は過疎化や高齢化で人口が減少し、地域経済が衰退してきています。そこで2016年に当社が主体となり、同地区をモデル地区とした産官学民連携の地域活性化事業「豊栄プロジェクト」を発足。古民家再生により整備したレストラン・情報発信拠点「豊栄くらす」を中核に、アグリツーリズムなどの観光事業、近隣施設・団体と連携した活動などに取り組んでいます。
 また、同時期に農業生産法人賀茂プロジェクトを設立しました。農業従事者が減少する中、農機具や人手をシェアしてサタケがお米を買い取り、加工販売まで手掛け、6次産業化を支援しています。田んぼだけでなく、野菜や地鶏、リンゴ園の運営なども行っており、少しでも地域を元気にしていきたい。


― 長寿企業の秘訣は。
株式会社サタケ|東広島ではたらこっか~大学生が地元の企業5社をインタビュー~
 会社の基本的な考え方は創業当時から変わっていませんが、外部環境の変化には常に対応していくことが必要です。サタケ精神として「不可能はない」、「謙虚である」、「気のつく人になる」の三つがあります。チャレンジする姿勢や謙虚に学び続ける姿勢、常に問題意識を持ち改善していく姿勢が重要だという教えです。コロナ禍で社会環境が大きく変わり、従来のやり方が通用しなくなりました。多様な働き方をはじめ、新商品の生み出し方や売り方などを日々模索しています。
 併せて市場のニーズの把握も大切です。すでに市場にある顕在化ニーズと、目に見えず眠っている潜在化ニーズの2種類があり、他社との競争に打ち勝つには後者の〝創造〟が重要。そのためには、さまざまな場所に赴き、多くの情報に触れ、潜在化ニーズをつかむチャンスを増やすことが必要です。

― 今後の展望は。

株式会社サタケ|東広島ではたらこっか~大学生が地元の企業5社をインタビュー~
 「世界の食文化の向上に貢献する」を目標に掲げ、今後も人口が増え続けるであろうアフリカ市場への挑戦を視野に入れています。当社は世界各国に現地法人を設けており、そこをうまく活用しながら、新たな商品やサービスを提供していきたい。同時に国内では、地域活性化事業などを通じて1次産業の支援にも一層注力します。


― 学生へのメッセージ。

株式会社サタケ|東広島ではたらこっか~大学生が地元の企業5社をインタビュー~
 自由な時間が多い時に、さまざまな経験を積んでもらいたい。経験を積めば、おのずと興味がある事が分かり、自己分析にもつながります。また、新聞やネットなどでニュースを読み、幅広く情報収集する習慣を身につけてほしい。最後にブーカ(VUCA)という言葉があります。これは変動性、不確実性、複雑性、曖昧性の四つの英語の頭文字を取った言葉です。さまざまなテクノロジーが急速に進化を遂げ、先が読めない時代に突入しています。こんな時代だからこそ、学び、考え、行動できる人こそが、社会に出て真に活躍できる人材になります。学生のうちから意識しておいてください。

人事部長 / 小林 照幸 1972年6月16日生まれ、広島県福山市出身。筑波大学工学システム学類を卒業後、95年に入社。情報システム部、経営企画室などを経て、2020年から現職。



私たちがインタビューしました

社内結婚が多い、地域連携を大切にしている、という話を聞いて社員や地域に対して家族のように温かく接する企業だと思いました。取材を通じて自身を見つめ直す良い機会にもなり、学生のうちにボランティアなどの社会貢献活動にも取り組みたいと考えるようになりました。 西村 美優(比治山大学2年生)

世界をまたに掛ける企業を取材させていただき、貴重な経験になりました。若いうちからさまざまなことに挑戦し、学び、考え、行動するよう心掛けたいです。 木村 颯斗(広島経済大学3年生)

これまで漠然とした将来への不安を企業見学やインターンシップ参加で解消しようとしていましたが小林部長の「今しかできないことを楽しんでほしい」という言葉を聞き、自分は何をしたいのかを考える良いきっかけになりました。 仁伍 勇貴(広島修道大学1年生)



取材日:2022年8月

会社概要

株式会社サタケ
所在地:〒739-8602 東広島市西条西本町2-30
創 業:1896年(明治29年)
設 立:1939年(昭和14年)
資本金:2億8000万円
売 上 高:647億円(2022年2月期・グループ連結)
従業員数:1000人(グループ総従業員数3000人)
TEL:082-420-0001
URL:https://satake-japan.co.jp/
事業内容:食品産業総合機械、プラント設備および食品製造販売
※2022年8月当時の情報です。