【広島県への移転事例】CASE.2 株式会社エクレクト
【クルクル.広島|広島県の企業誘致ポータル】
発想の転換促す離島拠点 人や企業呼び込むまちづくり構想も
9月27日に発売した「ひろしま企業地図2025年版」では、「ひろしまに続々と企業があつまる」をテーマに、県外からの移転企業をご紹介しています。詳細な記事は広島県の企業誘致ポータルサイト「クルクル広島」に掲載。ひろしま企業図鑑でも、注目の移転企業の事例をご紹介します。
顧客の課題に合わせ、海外製のさまざまなソフトウエアを組み合わせて提供するシステムインテグレーションを手掛ける株式会社エクレクト。コロナ禍の2021年、広島市に西日本本社を設けました。リモートで働く社員が全国から集い、暗黙知の共有やエンゲージメント(愛着、きずな)の向上に手応えを得ているといいます。23年秋には大崎上島町と地方創生などをテーマに包括連携協定を締結。同島への拠点開設にとどまらず、食堂運営などにも着手しました。将来は島で過ごすことによるウェルビーイング効果を訴求し、事業者を呼び込むことで同島の課題解決にもつなげようとしています。社長の辻本さんに地方創生の思いや事業展望を聞きました。
プロフィール
株式会社エクレクト 代表取締役 辻本 真大(まさお)さん
1981年生まれ。
https://eclect.co.jp/
広島市や大崎上島に拠点 人材の育成通じて離島の課題解決図る
―事業内容と強みは?
―辻本さん
世界10万社以上が使うデンマーク発祥のクラウド型カスタマーサポートソフトウエア「Zendesk(ゼンデスク)」を中心に、世の中の優れたソフトウエアを組み合わせて顧客企業の課題解決を支援するシステムインテグレーションを手掛けています。ソフトの販売だけでなく、他システムとの連携や不足する機能の独自開発まで行い、取引実績は大手からベンチャーまで600社以上。Zendeskの販売実績はアジア地域トップで、4年連続で首位に当たる「GTM Partner of the Year–Japan」を受けました。
―広島に西日本本社を開いた理由は?
―辻本さん
17年の創業当初からリモートワークを推奨し、好きな場所で働ける体制を採っていましたが、コロナをきっかけに皆で集まる機会が一切なくなってしまいました。1人暮らしの若手を中心に閉塞感や疎外感を覚える人もいたため、全国から社員が集い一体感を醸成する場〝カルチャープレイス〟をつくりたいと考えたのです。
その時、まだ数十人だったベンチャーの当社が進出しやすい地方都市を検討し、手厚い広島県の誘致施策が後押しになりました。さらに、都市として程よい規模でありながら、自然との距離が近いのが大きな要因です。また、広島県出身の社員が多かったことも理由の一つです。…
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