【広島県への移転や拠点開設事例】CASE.3 せとうち Tech LAB(ソフトバンク株式会社)

【クルクル.広島|広島県の企業誘致ポータル】

デジタルの力で瀬戸内エリアを活性化!ソフトバンクの地域発「デジタル化推進拠点」


9月27日に発売した「ひろしま企業地図2025年版」では、「ひろしまに続々と企業があつまる」をテーマに、県外からの本社移転や拠点開設を行った企業をご紹介しています。詳細な記事は広島県の企業誘致ポータルサイト「クルクル広島」に掲載。ひろしま企業図鑑でも事例をご紹介します。

ソフトバンク株式会社が2021年12月、JR福山駅近くに開いた「せとうち Tech LAB」は、テクノロジーの社会実装による地方創生を目的とした、地域発のデジタル化推進拠点です。拠点長を務める桑原正光さんに、福山市に拠点を設けた狙いや今後の展望、そして広島のデジタル化に向けた課題を聞きました。

プロフィール ソフトバンク株式会社 データ基盤戦略本部 副本部長
福山イノベーションセンター長(兼務)
桑原正光さん
1967年生まれ。
https://setolab.jp/

さまざまな地域課題が集まるエリア

―施設の概要を教えてください。

―桑原さん  幅広い層の方にお越しいただけるよう、テクノロジーを紹介するショールームに加え、セミナールームも備えています。モノを売る営業拠点ではなく、エンジニアが地域の方々と交流し、デジタルに関する悩みを聞く場所という位置付けです。似た機能を持つ施設として、東京の竹芝本社にある企業の経営者向けの「Executive Briefing Center(エグゼクティブ ブリーフィング センター)」や、大阪の「5G X LAB OSAKA」があるのですが、地方都市に設けたのはこの福山だけ。24年5月末時点で延べ391社2811人が来訪し、イベントなども132回の開催実績があります。

―広島を選んだ理由は?
―桑原さん  広島県、そして福山市は温暖な気候の瀬戸内海に面していて、大規模な工場やオンリーワン・ナンバーワン企業を多く抱える一方、若者の大都市への流出や、山間部では過疎などの問題が起こっています。また福山駅前ではにぎわいが失われつつあるとされ、幅広い地域課題が集まった都市だと感じました。

弊社は18年1月に広島県と連携協定を結び、その一環で、AIやIoT、ビッグデータなどの技術を活用して、広島県内の企業などが新たな付加価値の創出や生産効率化に取り組むための実証実験を行う「ひろしまサンドボックス」事業に協力。地域企業の皆さまと一緒に、異なるプラットフォーム間でのデータ連携を手掛けてきました。また、同年5月には福山市とも連携協定を締結し、人流解析や水位計の実証実験を進めました。このような背景と実績、そして地域の自治体や企業が持つデジタル化への高いモチベーションを踏まえ、よりコミュニケーションを加速すべく、せとうち Tech LABの開設に至ったのです。…
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