新型コロナの影響による休校に対策
飲食店や保育園で近隣の児童を預かる

広島経済レポート

 新型コロナウイルス感染予防を受けて小中学校が休校する中、企業で従業員の子どもを預かるほか、近隣からも受け入れる動きが出てきています。

 市中心部のオフィス街からほど近い中区流川町8-26のビアホール「ビアローゼン」は3月11日から春休み終了まで、近隣で働く人や住民の子どもを店舗で預かります。保育士と幼稚園教諭の資格を持つ福田信太郎店長たちが、ビアホール営業時間前の平日午前8時半〜午後6時に預かりを担当。オセロや折り紙などの遊び道具をそろえ、昼食・おやつ込みで1日300円。定員20人で前日までの予約制。(電)082-241-4505。
 福田店長は「歓送迎会のキャンセルが相次ぎ、売り上げは前年比約90%減。一時的に店を閉めることも考えたが、こういう時だからこそ、自分たちにできることで世の中の役に立ちたい」。

 保育施設のくうねあ(安佐南区)は、春休み終了まで学童保育を実施。従業員の小学1〜4年生6人を同区西原の施設で受け入れており、要望があれば地域の子ども2人を追加で預かれるそうです。

 先行して従業員向けに子どもの預かりを始めているのはオタフクホールディングス(西区)。感染防止のため休館していたWood Eggお好み焼館(同区)を3月25日まで開放。昼食にお好み焼きを作って食べる日を設けるほか、粉物文化の紹介なども。1日平均15〜20人が利用しています。

 広島経済大学(安佐南区)も3日から教職員の子どもの受け入れを始めました。図書館の研修室で保護者がテレワークをしながら交代で見守り、体を動かせるように体育館が使えるほか、中高生は図書館も利用できます。多い日で8人の子どもが利用しています。