広島屈指の観光名所“宮島”へ
「宮島線」を使って行ってみよう!

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 前回は広島の人気エリア、白島を通る「白島線」の旅をお送りしました。引き続き、今回も広島電鉄路線に注目します。人気エリアといえばこちらも負けていません。この記事では、広島屈指の観光名所である宮島へアクセスできる、広島電鉄宮島線にフォーカス。見どころや沿線上にある宮島線の魅力をご紹介しましょう。

市街地から乗り換えなしで宮島へ! 宮島線とは?

広島屈指の観光名所“宮島”へ「宮島線」を使って行ってみよう!

 広島電鉄は総延長35.1キロ。そのうち、宮島線は16.1キロを占めています。広島電鉄宮島線は、路面電車線路の中で唯一「JR線と並走している路線」。宮島線と同じルートを、JR山陽本線が走っているのです。
 すると疑問となるのが、「みんな早く目的地に到着するJR線を使うのでは?」という点。実は宮島線とJR山陽本線を西広島駅から比較すると、宮島到着まで宮島線の方だと15分ほど余分に時間がかかります。
 しかし、宮島線の魅力とは「市街地から乗り換えなしで宮島に到着する」こと。例えば市街地の中心にあるそごう広島店から宮島を目指すと、宮島線を使えば最寄りの紙屋町電停から乗り換えなしで到着。JRを使えば西広島駅や新白島駅、広島駅で乗り換えが必要です。そして、JRにはない魅力はもうひとつ。広島市佐伯区や廿日市市の住宅街を縫うように走る宮島線は、沿線に住む人にとって便利な交通手段です。そのため乗客数はJRに負けておらず、広島電鉄線の中でも人気の高い路線のひとつとなっています。
 宮島線は西広島駅(広電西広島)から始まり、広島が自慢とする有名観光名所の宮島口(広電宮島口)が終着駅。宮島電停のすぐ目の前には、宮島行のフェリー乗り場があります。宮島に渡って厳島神社や宮島のシカと触れあうのも楽しいですが、宮島口であなご飯やもみじ饅頭など、広島グルメを堪能するのもおすすめ。
 宮島口では、県内外からの観光客の姿が絶えません。同時に、外国人観光客の姿もたくさん見られます。広島県内でも世界的に有名な観光スポットであることが、よく分かりますね。

宮島線は壮大な瀬戸内海を一望できる絶景路線!

 広島電鉄内で唯一、宮島線は海沿いを通る路線です。市街地から路面電車に乗り、揺られること1時間。阿品東電停付近になると、車窓は一気に開けて目前に広島湾が広がります。
 地元中・高校生の通学路としても使われる宮島線。筆者も通学手段として宮島線を使用したことがありますが、昼間は静かな海面が美しく、夕方になると夕焼けに染まる広島湾は、眺めるだけで穏やかな気分にさせてくれます。宮島線を使って宮島を目指す人は、毎日見ても飽きないこの絶景を、ぜひ味わっていただきたいです。
 終点宮島口は、阿品東のすぐそこ。宮島口を目指して、宮島線の旅を続けましょう。

宮島線に乗ったら楽しみたい!宮島グルメ

 有名観光地だけあって、宮島口電停付近には見逃せない宮島グルメがたくさん。その中でも、地元の人たちから愛される名店をご紹介しましょう。
 「宮島といえばあなご飯!」と言われるほど定番の宮島グルメ、あなご飯。広島県民なら知っている人も多いかと思いますが、他県からの観光客はあなごのことをよく知らないそうです。うなぎに似た見た目を教えると「そんな魚がいるの!?」と驚かれることも。宮島口であなご飯を食べるなら、人気店「あなごめし うえの」に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。さっぱりしたあなごの味としっかり味のタレは相性抜群。一度食べるとクセになる宮島を代表するグルメです。
 次は、宮島口の有名イタリアンのお店に注目。「リストランテ オーソレミオ ディ メイプルシティ」は1975年創業の老舗店です。前菜に始まりデザートまで、シェフがこだわりぬいた広島産食材を使った、絶品イタリアンが堪能できます。おしゃれな店内とカラフルでフォトジェニックな料理たち。幅広い年齢層から支持されるオーソレミオですが、利用客にはカップルや男女ペアの姿が目立ちます。大切な人とのデートに使うのもおすすめですよ。

魅力がたくさん!人気路線の「宮島線」

 宮島へ行くのに利便性のよい宮島線。終着駅の宮島口にはグルメ・観光スポットが集結し、道中は広島自慢の絶景が楽しめます。まだ使ったことがないという人は、この記事を参考にぜひ宮島線の旅を楽しんでくださいね。