海外学生インターンシップ増加
インドネシアで日本語教育拠点を拡充

日本ワールドビジネス

 人材派遣の日本ワールドビジネス(JWB、中区紙屋町2-2-2、後孝志会長兼CEO)は、インドネシアからの大学生のインターンシップ支援を強化している。2020年に第1号支援を行い、現在までに自動車メーカー、自動車部品メーカーを中心に90人を支援した。21〜22年にインドネシアで新たな日本語教育拠点を設置しており、今後もインターンシップ増員を見込んでいる。

 20年にインドネシアのハルオレオ国立大学(南スラウェシ州ケンダリ)の学生2人が来日し、土木工事のICG(山口県周南市)で1年間報酬を得ながら実習。うち1人は同社で就職した。現在、ダイハツ九州、ヨロズ、東洋シート、ワイテック、昭和金属工業、ナガトなど自動車関連企業等で計90 人のインターンシップ学生が実習を行っている。
 同インターンシップは、学業などの一環で卒業に必要な単位を取得しつつ日本企業等で報酬を得ながら実習を行う制度で、N4程度の日本語レベルが求められる。JWBではインドネシア・スラウェシ州のワオニ島とケンダリに加え、首都ジャカルタにも日本語学校「KIZUNA(絆)」を開設。メダン州には日本語学校「ヒロトラスト」を設け、ケンダリ市の施設も利用できることになり、計220人(期間約3カ月間)が学べるようになった。高学歴で意識や能力が高く、受け入れ企業の評判も良く、需要拡大が見込まれている。
 特定技能1号は在留期間5年で介護、建設、自動車整備、農業、産業機械製造業など14業種が対象で、在留期間は5年で、他社への異動が可能。家族帯同はできない。JWBは19年に登録支援機関になり、書類、手続き、通訳、生活サポートなどを行っている。クマダ(安芸区)、アミスイ、川廣(以上大竹市)、岡山手延素麺など62人を支援。JWBでは約450人の外国人材ニーズがあり、約240人の来日サポートを行っている。日本人の派遣社員は750人規模で、新型コロナ回復後の25年には計3000人を見込んでいる。