庭樹3万本の安芸高田展示場に開設
プールとサウナ付きグランピング施設

広田造園

 造園・エクステリア工事の広田造園(西区己斐上、廣田昭社長)は今夏、安芸高田市八千代町勝田で約3万本の庭樹などを供覧する「Symphonic Garden グリーンファーム展示場」に中四国地方で初というプールとサウナ付きグランピング施設、オートキャンプ場を新設する。体験型施設で集客力を強化。エクステリアの施工ノウハウを生かした一体的な空間を体感してもらうことで認知を広げ、本業の受注拡大を目指す。

たる型屋外サウナ

 既存の展示場2万平方㍍の約4割に当たる7800平方㍍を改修し、グランピング5区画とオートキャンプ10区画を新たに造成。グランピングゾーンにはドームテント(40平方㍍)と、建築用のテント生地を空気で袋状に膨らませたインスタントハウス(20平方㍍)を中四国地方で初めて設ける。「リゾートガーデン」をコンセプトに、グランピング宿泊者専用の共有屋外プールや、各区画に「たる型」の屋外サウナと温水ジェットバスを置き、他施設との違いを出す。ドッグランや犬専用プールを備えるタイプもある。オートキャンプ場は人工芝、天然芝、ウッドデッキ、裸地の4種類の区画を整備し、リピート利用につなげる。いずれも非接触型の入退室システムを導入し、業務の効率化を図る。グランピング1区画の1泊料金は1人当たり2万円前後を想定(最大6人)している。宿泊施設の運営は同社で初めて。
 同展示場は約700品種3万本の植物のほか、エクステリアや外構などの相談コーナー、商談ルーム、無料のドッグランなどを備える。庭園のように自由に散策でき、休日は犬連れの人などでにぎわうという。コロナ禍のアウトドア人気の高まりを受け、本社展示場に設ける屋外サウナや仏マジライン社製の家庭用プールなど、近県で同社だけが扱う商材のPRの場に活用したいとする。

広島経済レポート22年3月24日号掲載記事