多様化に応える総合人材サービス
“聞き出す力”で最適マッチング

求職・求人ニーズに応える

　昭和、平成を経て、〝働く意識〟が大きく様変わりしてきた。転職が当たり前の風潮となり、多様化する求職者の働き方に求人側も応えなければ、必要な人材を確保することも難しくなってきている。
　30年以上の実績を持つ中国新聞社グループの人材サービス会社として、事業環境の変化を見極め、培ったビジネススキルを発揮。〝聞き出す力〟を強みに、派遣を主力に紹介、教育・研修事業などを展開する。

シナジー発揮

　２０２４年３月期売上高は初の50億円を突破した前期をさらに上回った。メイツ中国は中国電力や広島ガスなど地元大手企業の出資を受け、創業。取引先も優良企業が多い。14年には中国電力グループの同業会社と経営統合し、地道な営業活動と共にシナジーを高めている。中国５県に配す各拠点の営業基盤が整い、ワンストップの人材サービスと相まって実績が実績を呼んで全体的な底上げにつなげた。
　近年は企業側の人材に対するニーズもさまざま。求職者も働き方や仕事に対する価値観が多様化しているが、働く側の事情や要望に寄り添いながら、能力やスキルを生かしてもらう派遣先をマッチング。派遣先の業種や職種も幅広い。
　人材紹介は広島県と岡山県を主力エリアに、営業職や管理系職種、技術職などを中心に需要が高い。24年7月にホームページをリニューアル。明るいデザインに刷新し、幅広い年齢層からの登録増を図る狙いだ。広島県の移住政策との連携でも成果を上げており、首都圏からのＵＩＪターンも増加傾向だ。若者の人口流出に歯止めをかけたい県に対し、地元で働く魅力を伝える役割も担う。

人気の公開講座

　毎年４月に開講する「ＭＡＴＥＳアカデミー公開講座」は、独自で研修が難しい地元中小企業に向けてスタート。24年で11年目を迎えた。若手や中堅、管理監督者など幅広い階層・テーマを設定し、年間72講座を開講。年間契約の「定額バリューパック」は１講座あたり最安６２５０円～とコスパが良い。グループワーク中心の研修は異業種交流の場としても人気が高く、継続利用は８割を超えるという。
　23年12月にはホームページを全面リニューアル。社員教育の目的や課題、職務などに応じた講座を検索・申込みやすい構造にしたことで、問い合わせに弾みがついた。
　オーダーメイド研修も好調だ。顧客・講師・教育コンサルタントが三位一体となり、徹底したヒアリングの上で実施。公開講座と併用するケースも少なくないという。

マッチングに全力挙げる

　信頼される企業ブランドを生かし、新規事業で21年4月にスタートした「シニア住宅相談センター」は広島市内を中心に老人ホームや高齢者住宅など約１０４件（24年６月現在）と提携し、入居までをサポート。問い合わせが増えており、介護に追われて離職につながりかねないビジネスケアラーにとっても心強い窓口となっている。
　技術革新などを契機にパラダイムシフトが起こり、先行きの見通しが利かない不確実な時代。だからこそメイツ中国は、地元で働きたい人、地元で発展を目指す企業と真摯に向き合い、寄り添う。「求人求職のマッチングに全力を挙げ、地域で選ばれ続ける人材サービス会社を目指す」。創業以来、変わらない企業理念だ。

会社概要