田中学習会100校達成へ弾み
新業態のAI教材個別塾を開校
株式会社ビーシー・イングス
県内の進学塾大手で「田中学習会」などを運営するビーシー・イングス(南区松原町、田中弘樹会長、川隅学社長)は、AI教材を用いた新業態個別塾の今夏開設で計90校舎となり、2022年に掲げる100校舎を前倒しで達成する見込みとなった。
新業態第1号の「個別塾スフィーダ楽々園校」は7月10日、佐伯区楽々園2-1-27に開校した。AIが生徒のあらゆるデータを瞬時に分析し、今学習するべき教材を自動作成。一人一人の最短で効果的な習得を促す。学習状況はリアルタイムでコーチ(指導員)が把握し、的確にアドバイスする。小学~高校生が対象。手応えを見て、今後の本格展開を図る。特に、17年に田中学習会の業態で進出した大阪エリアで、事業拡大の起爆剤としたい考え。同エリアでは年2~3校を開いており、現在7校舎を構えている。
また、楽々園の同所にはフランチャイズ(FC)加盟の東進衛星予備校五日市校を移設した。今夏、田中学習会宮島口校に併設する形でも、同予備校を新設した。4月には同予備校広島駅前校(生徒約50人)を引き継ぎ、同社が運営していた駅南口校(同100人)と統合。駅前校で授業を行い、生徒数は統合前から50人増の200人超となった。20年に小学校で必修化されるプログラミングに対応した教室運営も今春スタート。プログラミング教室「プロスタキッズ」にFC加盟し、田中学習会の22校舎内に開いた。18年12月には新会社ビーシー・スフィーダを設立し、県外展開と新事業(東進衛星予備校や企業主導型保育園など含む)を移管。機動的な展開を目指す。
今春の実績は灘中合格はじめ、基町高校93人、東京大学11人(うち理Ⅲ1人)、広島大学100人などと安定して伸長し、生徒数の増加が続く。これに伴い、18年11月期決算は28期連続増収の売上高42億9208万円(税込み経理、前年比6・3%増)を計上。