24hフィットネス参入
自社ブランド アピネ24で健康需要取り込み

株式会社鷗州コーポレーション

 学習塾運営で地場大手の鴎州コーポレーション(中区中町1-1、峯岳徳社長)は、24時間フィットネス事業に参入する。7月5日、自社直営のジム「アピネ24」を呉市広駅前と廿日市市宮内に同時開設。全国で同業態が活況の中、地元での企業知名度を強みに、健康需要の取り込みを狙う。

 2017年に始めた、脳と体を鍛える大人向け健康教室「アピネ」(西区己斐本町2-12-31、鴎州塾己斐校内)の運営ノウハウを生かす。利用者の声と健康意識の高まりを受けて24時間フィットネス事業に乗り出した。両店舗とも、既存の校舎(広校・宮内校)を活用・改装することで、「鴎州塾」の認知度を生かすほか、賃料を抑えて割安な料金(月会費6000円)とした。

 塾とは別の指紋認証付きエントランスを設け、警備会社との連携などでセキュリティー面に配慮。店舗面積約132平方㍍で、ランニングなどの有酸素系や筋トレ系など各種フィットネス機材を置き、マシントレーニングに特化した。男女別のシャワールームも設置。当面は各店とも会員200人を目指す。

 24時間フィットネス業態はプールやスタジオを省き設備投資を抑えることで、割安な会費が特徴。2010年に日本に初進出した業界大手「エニタイムフィットネス」は19年に500店舗規模となった。県内企業ではフタバ図書や伯和グループなどが参入している。