市信用9月中間決算 22期連続増収、経常・当期利益最高 通期も過去最高見通し、職員待遇改善で初任給引き上げへ

広島市信用組合

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 広島市信用組合(山本明弘理事長)の9月中間決算は売上高に当たる経常収益が108億6800万円と22期連続増収で過去最高になった。貸出金が前年同月比17億2900万円伸び貸出金利息が増加。経常・当期純利益も過去最高を更新した。通期では経常収益が23期連続増収の215億9200万円、経常利益71億7600万円、純利益51億400万円の過去最高を見込む。好業績を受け、2026年春の大卒初任給を27万1000円などに上げる計画。

 9月中間期の預金残高は59億4900万円増の8924億8700万円、貸出金残高は8023億1800万円。本業の収益を示すコア業務純益は職員の待遇改善や店舗新築移転による経費増などで、前年同月比2億1500万円減の57億4400万円だった。バルクセールによる不良債権の早期オフバランス化と引当金繰り入れで与信費用は同7000万円減の27億3300万円。不良債権比率は0・44ポイント増の2・3%と低水準を維持した。期中利益の増加で自己資本が47億3100万円増え、自己資本比率は0・96ポイント上昇し12・43%になった。
 職員の待遇改善は26年2月に資格手当の引き上げを予定。18〜25歳は月額7000〜1万5000円、26〜59歳は6000円上げる計画。初任給は4大卒が6000円増の27万1000円、短大卒が1万円増の23万5000円、高卒は1万5000円増の23万円にする予定。

「広島経済レポート」2025年10月30日号掲載記事より