市信用9月中間決算 21期連続増収、初の100億円超え

広島市信用組合

通期200億円、純利益50億円の大台予想、資格手当増額

 広島市信用組合(山本明弘理事長)の9月中間決算は売上高に当たる経常収益が21期連続の増収で過去最高を更新し、前年同月比1・9%増の100億1700万円と初めて100億円を突破した。経常利益、当期純利益も過去最高を更新。通期では経常収益200億円、純利益50億円の過去最高更新、大台達成を見込む。好業績を基に、職員の待遇改善も進めている。10月には22歳以上の大半の職員を対象に資格手当を1万円上げ、2025年4月の4年制大学卒新入職員の初任給を25万5000円に引き上げた。

 9月中間期の預金残高は前年同月比1・2%増の8865億3800万円、貸出金残高は同1・1%増の8005億8900万円となった。23年11月に五日市支店、24年6月に府中支店を新築移転し、オープン前に行った預貸金のキャンペーン活動などが寄与した。経常収益は貸出金増加による利息増などで伸び、本業の収益を示すコア業務純益は1・5%増の59億5900万円と22年9月期に次ぐ過去2番目になった。経常利益は0・7%増の33億1000万円、純利益は2・4%増の23億7500万円と共に過去最高を更新した。通期は経常収益が前期比2・7%増で過去最高の201億4400万円と22期連続の増収を予想。経常利益は5・4%増の71億6500万円、純利益は4・1%増の50億700万円で共に過去最高を見込む。
 24年の職員の待遇改善は他に、1月に4大卒1年目22歳〜59歳の資格手当の月額3000円増などを実施。2月にも同手当を22歳〜59歳は2000円、18歳〜19歳は5000円引き上げ。3月には同手当を職員一律月額1万円上げた。25年4月の4大卒新入職員の初任給は12年間で7万2000円上昇。短大卒も6万7000円上がり21万5000円、高校卒も6万5000円上がり20万5000円になった。24年2月には支店長手当を5000円〜2万円引き上げている。

「広島経済レポート」2024年10月31日号掲載記事より