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コロナで大打撃もマイクロツーリズム訴求
一棟貸しタイプの宿がファミリー層に人気
2019年までインバウンドが 8年連続で右肩上がりと好調で、観光・ビジネス客の需要増に伴い、新設ホテルの着工や開業が相 次いでいた。しかし、新型コロナのまん延で一転し、宿泊客が激減。広島市によると市内ホテルの稼働率は20年5月に1割程度となり、大きな打撃を受けた。
一方、20年秋頃は政府の観光支 援事業「Go To トラベル」に加え、自治体独自の割引制度もあり、地元客の利用が増えた。市内 主要ホテルは「スイーツ」、「リフ レッシュ」、「ご褒美」などのテーマを打ち出し、女性客を中心に取り込んだほか、マイクロツーリズ ムがテーマの特別宿泊プランなどを用意。このほか、企業向けには テレワーク・ワーケーションプランなどを販売している。
新設ホテルは工事の一部中止、開業延期はあるが、広島市中区の主要エリアやJR広島駅周辺で継 続して建設が進む。21年には「スーパーホテル広島天然温泉・薬研堀 通り」や「相鉄フレッサイン広島駅前」が開業。インバウンドをターゲットに開業した一棟・一室丸ごと貸し出すタイプの宿泊施設は、三密が回避できるとして地元客などにも人気という。