「ちんちくりん」FC展開へ
広島お好み焼き 5年で全国50店目指す
ケーツーエス
お好み焼き店「ちんちくりん」を運営するケーツーエス(安佐南区伴南5-5-20、川上博章社長)は、ショッピングセンター(SC)のフードコート限定でフランチャイズ(FC)の全国展開に乗り出す。今後5年以内に全国で50店を目指す。
これまでFC展開には職人の育成が課題だったが、フードコート専用の鉄板を開発して流れ作業で調理を容易にした。ゆで・焼き時間が短い、ちんちくりんのプライベートブランドの麺を磯野製麺と開発し、約5分で提供できる。フードコートへの新規出店者や、既存店の業態転換に対応。広島お好み焼きは全国のフードコートでは珍しいため、新たなメニューとして提案する。
調理法の教育システムを整え、本社の研修施設で仕込みから麺の調理、仕上げの工程を約1カ月で指導する。イオンモール府中店フードコートの直営店での実地研修を経て、オープンする。既に関東、中部地区、山陰のSCから引き合いがあり、年内の開店を予定。タッチパネル式のレジシステムも導入し、少人数のスタッフで運営できるようにする。
同社は現在、国内外で17店を運営。新型コロナウイルスの影響で売り上げが落ち込んだが、緊急事態宣言後は、SCの直営店で客の戻りが街中の店舗に比べて早かった。のれん分けの1店以外でFC展開は初めて。軌道に乗せ、海外でもFC出店を目指す。