さらなる飛躍に向けて 地盤固めを
マリモグループ
ソーシャルビジネスカンパニーへの取り組みを本格化
1970年に設計事務所として設立されたマリモは、1990年代にマンションデベロッパーへ、2010年代には不動産総合デベロッパーへと進化。そして、同社を中核企業とするマリモグループは今、10年ビジョンとしてソーシャルビジネスカンパニーへの進化を始めた。具体的には経営指標MAP(Marimo ActivityPortfolio)」にしたがって、2030年に「ソーシャルとビジネスの割合が50対50で共存する会社」になることを目指している。
不動産事業グループの進化
マリモの分譲マンション事業の開発実績は、全国44都道府県で440棟2万8637戸、スタンダードブランド「ポレスター」に加え、ハイグレードブランド「グラディス」、主に首都圏や関西中心部に展開するコンパクトマンション「ソルティア」など、時代のニーズにあわせた開発が進む。収益不動産事業では、グループ内企業の再編により経営資源を最適に配分し、一層収益性の高い事業構造の構築を図る。また、マリモハウスが四国エリアで注文住宅事業・分譲建売住宅事業を展開してきたユーリックホームを吸収合併するなど、マリモグループ全体の事業発展に向け、体制の強化を進めている。
海外事業も積極的に展開している。中国では、好評のうちに開発・引渡しを完了した、第1弾、第2弾プロジェクトに続き、38階建ての住宅・オフィスタワー棟、40階建ての住宅・ホテル・健診タワー棟、および低層商業施設で構成される、総事業費約450億円の大規模複合開発の第3弾プロジェクトを、現地デベロッパー・住友商事と共同で着工(予定)。25年の竣工を目指す。
実を結ぶ新たな取り組み
社会課題をビジネスの手法で解決する「ソーシャルビジネス」と位置付けた取り組みとしては、中低所得者層が無理なく購入できる住宅が大幅に不足するフィリピンにおいて、アフォーダブルハウジング事業を現地の事業パートナーと共同で推進。誰もが安心して暮らせる住まいの提供をめざす。
また、22年4月に障害福祉サービスの指定事業者として「グループホームSA ーN ーPO(三歩)本川町」を開所。看護師と有資格者を配置して、中度・重度の人も24時間体制で受け入れる。
地方活性化へ貢献する事業も次々と実を結びつつある。尾道市の「シトラスパーク瀬戸田」再生と地域活性化に向け、ひろぎんキャピタルパートナーズ、瀬戸内ブランドコーポレーションと共同で、新会社せともすを設立。公園の維持管理に加え、レモン栽培、グランピング事業を行う。山口県大島郡周防大島町の片添ヶ浜では、30 年以上営業されてきた海の家を事業継承し、和風オーベルジュ「セトノウツツ」としてオープン。島の食材を使用したレストラン、宿泊施設、遊漁船事業を3つの柱として観光客を誘致することで、地元の農業や漁業を含めた、地域産業の活性化を図る。
マリモグループは強固な組織基盤のもと、社会の問題や課題と真摯に向き合いながら、これからも柔軟な発想で多彩なニーズに応え、地域・社会に貢献できる事業を展開する。
会社概要
マリモグループ
本 社:広島市西区庚午北1丁目17-23
設 立:1970年9月
資 本 金:1億円
売 上 高:592億円(2021年7月期連結)
従業員数:609人(グループ全体)
事業内容:分譲マンション事業 収益不動産事業
T E L:082-273-7772
U R L:https://www.marimo-ai.co.jp
※2022年8月当時の情報です。