地域情報は「やっぱり!テレビ派」
日曜夕方=地元を楽しむ時間帯
広島テレビ放送株式会社
美と健康、食の「フェムミナーレ」来年も
広島テレビ放送は被爆地のメディアとして「被爆者が長い間苦しんだ心の傷や、目に見えない放射能の怖さ」を夕方の地元情報番組「テレビ派」を中心に、長年精力的かつ多角的に伝えてきた。
2025年は、被爆80年の大きな節目。G7サミットを機に始めた平和への思いを発信する「折り鶴キャンペーン」を、装い新たに展開する。被爆して10年後に亡くなった佐々木禎子さんの平和への思いを、「折り鶴」を通じて多くの人々に知ってもらいたい。地上波とネットによる配信で世界に伝えたい。
また、白黒写真をAIの技術でカラー化することが可能になった。戦前戦後の白黒写真を被爆者の記憶とすりあわせて、当時の色を忠実に再現する「記憶の解凍」という取り組みがある。広島テレビとしても、これを全面的にバックアップし、被爆体験が風化することのないように努めていく。
一方、テレビ派で21年に開始した「防災キャンペーン」は、今やすっかり定番のコーナーに成長して、毎週命を守る防災情報を届けている。テレビ派は、このほか、アナウンサーたちの独自企画「あなたにプレゼン」やカープ戦情報満載の「アメイジングカープ」、広島駅などで展開する「街かど中継」、広島の隠れた名所を発掘する「沿線遺産」など人気コーナーがめじろ押しだ。
日曜は「ぶちアゲSUNDAY」
テレビ派と並ぶ広島テレビの看板番組はカープ、サンフレッチェなどスポーツ情報満載の「元気丸」。日曜の深夜から夕方に放送時間を変更した。山本浩二さん、野村謙二郎さんら名解説者のコメントのほか、読売新聞社カメラマンがカープ選手の名場面をとらえる新企画「激写この一瞬」では、選手だけでなくカメラマンからも話を聞き、すばらしい瞬間を伝えている。
日曜夕方は、「元気丸」に加え、「三四郎のDearボス」を放送。全国で人気のお笑いコンビ「三四郎」の二人が、広島県内の企業などを訪ね、ユニークな仕事に秘められたストーリーとトップの魅力を引き出している。これにより、日テレの長寿番組「笑点」が始まる17時半まで、広島の情報を深掘りする時間帯になった。「広テレ!ぶちアゲSUNDAY」と銘打ち、日曜夕方を見てもらえれば、今の広島を感じられる枠になるよう頑張りたいという。
女性や子どもに寄り添う新企画に挑戦
月経や出産、更年期など女性には特有の健康課題があり、これを科学の力でサポートしようというツールが「フェムテック」と呼ばれている。広島テレビは、このフェムテックに注目し、広島の女性の役に立ちたいと考えた。
24年3月に「フェムミナーレ」(女性のお祭りという意味の造語)を本社で開催。フェムテック商品をはじめ、基礎化粧品、健康に良いとされる食品メーカーなど計24の企業が出展した。タレントのアンミカさんらゲストによるトークショーも好評で、2日間で来場者は約5000人。今後も定期的に開催する予定だ。
広島テレビは子育てイベント「子育て応援団すこやか」を全国に先駆けてスタートし、約20年続けている。子育てから女性の更年期、そして老後まで幅広く、社会の課題解決に取り組んでいきたいという。
会社概要
広島テレビ放送株式会社
本 社:広島市東区二葉の里3-5-4
設 立:1962年1月
資 本 金:2億円
売 上 高:94.5億円(2024年3月期)
従業員数:133人(2024年度3月時点)
事業内容:放送事業
T E L:082-207-0404
U R L:https://www.htv.jp
※2024年9月当時の情報です。