世界シェアトップを誇るポンプ・タービン専門メーカー
100年企業へ社員一丸で挑戦

株式会社シンコー

 「ポンプ」「タービン」の専門メーカーとして、世界トップシェアを誇るシンコー。原油タンカー用カーゴオイルポンプ・駆動用蒸気タービンの製造で世界シェア約8割。このほか、LNG専用船向けなどでも世界シェア約9割を占める。取引先との長い信頼関係で、特殊技術が必要な相談を受けることが多く、バイオマス用小型発電機や陸上用蒸気タービンなどにも広げてきた。2018年には創業80周年を迎え、さらなる飛躍を目指している。
 筒井幹治社長は「当社の製品は一般商船、陸上プラント、ガス船・基地、海洋開発分野など、産業界のさまざまな場面で活躍していますが、特に船舶から原油を荷揚げするポンプと駆動用タービン、LNGを荷揚げするポンプにおいては、シェア、顧客の信頼性において業界をリードし続けています。これからも情熱を注ぎ、広島で新しい時代に対応しながら、100年企業を目指したい」。

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世界のエネルギー輸送を支える

 シンコーのポンプ、タービンは創業来、全てに目の行き届く広島だけで生産。だが、その製品は国内のみならず、世界で活躍している。海外はバンコク、シンガポール、上海、ドーハに支店を設置し、オランダ(アムステルダム)に現地法人を設立。海外代理店との提携も進めるほか、自社でトレーニングしたエンジニアを配置し、手厚いアフターサービス体制を敷く。難しい依頼にも最大限に応じ、世界中どこでトラブルが起こっても飛んで行ける体制を整備。さらに、近年はIoTの開発に積極的で、顧客の発電プラントなどで使う陸用タービンの遠隔監視システム「IoTurbine」の運用を始めた。同社製のタービンに専用のシステムを取り付け、発電機出力や回転速度、圧力などをクラウド経由で情報収集。データの有効活用により顧客の発電利益の極大化と、ライフサイクルコストの極小化につなげる。
 「自社技術による製品開発、素材から製品までの品質管理、アフターサービスの充実を柱に据えています。諸先輩が築き上げてきたレールを踏み外すことなく、この先も技術力を高めていきます。IoTなどは、若手を中心に、さまざまなことにチャレンジしたい。変化の激しい時代の中でも強いシンコーであり続けるために、当社は自分に限界を作らず、誠実で、高い志を持って自己研さんできる人財、チャレンジすることを止めない人財を求めています」

シンコー・スピリットの継承へ

 シンコーの軌跡は、1938年に創業者の筒井留三さんが145平方㍍の小さな鋳造工場を7人の従業員と操業したことから始まった。その後、原子爆弾投下による甚大な被害、技術提携交渉の失敗、造船不況による経営悪化など、数々の逆境があったという。しかし、限界をつくらず、その度に社員一丸となって逆境に打ち勝ち、全国有数のメーカーになっていった。そして鋳造工程からアフターサービスまでの一貫したバリューチェーンを築き上げ、顧客優先の製品づくりに挑戦し続けた結果、現在の世界シェアにまで登ってきた。「歴代の社員の実践の結果が今を支えている。先人たちが築いた品質や顧客からの信頼が何よりの財産。『逆境に負けず、チャレンジし続ける』。このシンコーの礎となったスピリットを今後も継承し、ここ広島から、世界へと挑戦したい」

会社概要

株式会社シンコー
本  社:広島市南区大州5-7-21
創  業:1938年
資 本 金:1億円
売 上 高:304億円(2019年10月期)
従業員数:506人
事業内容:陸舶用各種ポンプ、LPG・LNGポンプ、陸舶用各種蒸気タービン、
     省エネ用発電機タービン、鋳鉄、銅合金、ステンレス鋼鋳造品
TEL:082-508-1000
URL:http://www.shinkohir.co.jp/

※2020年8月当時の情報です。