マンション管理の全国大手 PFI、不動産賃貸事業の3本柱
新事業にも積極的、複数事業で成長加速

株式会社合人社計画研究所

「独立系」で事業拡大

 合人社計画研究所を中核とする合人社グループは、全国で23万戸を超えるマンションの管理を受託。管理業に参入した1983年以来、管理戸数を増やし続け、その実績は全国トップクラスだ。
 特徴は、マンション分譲会社を親会社に持たない「独立系」であること。マンションが新築されればほぼ自動的に親会社から管理を受託できる同業大手と異なり、選ばれるための努力が欠かせない。その環境で独自のノウハウを積み重ね、他社とは一線を画す高品質・低価格のサービスを実現してきた。システム化による効率向上で、平均25%もの管理費削減を可能にした一方で、マンション内の託児所設置やカーシェアリングなど、先進的な取り組みを実施。同社の新規受託のうち、管理会社を切り替える「リプレイス」が半数以上を占めている。
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 全国のマンション分譲会社とのアライアンスで多くの合弁会社を設立して、管理ノウハウを提供。第一交通産業(北九州市)やパナソニックホームズ(大阪)、フージャースホールディングス(東京)などと提携している。また、2018年には不動産業のボルテックス(東京)と業務提携を行い、オフィスビルの管理にも力を入れている。
 再開発事業などによる大型複合施設の管理にも積極的に取り組んでいる。最近ではカフーナ旭橋(沖縄)、山口市黄金町地区市街地再開発など。また、マンションの居住者向けに無料の月刊情報紙「ウェンディ」を105万部発行している。

PPP・PFI事業40件突破

 マンション管理のノウハウを生かして取り組むのが、PPP・PFI(民間資本を活用する社会資本整備)事業だ。ここ数年で受託件数を急伸させており、19年に全国で累計40件を超えた。公共施設等の建設・維持管理・運営などに民間企業の力を活用するもので、近年は、約4万冊を蔵書するマンガ図書館「立川まんがぱーく」(東京)をはじめ、スポーツ施設、観光施設、カフェ、水族館、空港、斎場など、全国各地の公共施設の運営を手掛けている。広島では宮島水族館や、元安川沿いのオープンカフェ「カフェ・ポンテ」、広島市火葬場などを管理・運営。
 19年に入り、津和野町定住推進住宅整備(島根)、小山町落合地域優良賃貸住宅整備(静岡)、沖縄科学技術大学院大学の宿舎整備運営(沖縄)と立て続けに契約を結んだ。長いもので40年と、長期に安定した収益を得られる。今後も積極的に取り組み、3年以内に受託50件の突破を目指す。

不動産事業も強化

 安定した収益が得られる不動産賃貸事業も強化している。16年には東京・永田町の自民党本部隣接のビルを取得。ほかにも広島市内の「合人社広島紙屋町ビル」「合人社広島紙屋町アネクス」をはじめ、横浜、名古屋、沖縄などに20棟を所有、運営している。いずれも都心のランドマークとも言える物件だ。
 ホテル事業にも参入。18年からは東京・上野のホテル「HOTEL EMIT UENO」の運営を始めた。管理業やPFI事業で培ったノウハウを活用でき、今後も事業展開を計画する。増加する外国人観光客の宿泊需要を取り込む。

会社概要

株式会社合人社計画研究所
本社:広島市中区袋町4-31合人社広島袋町ビル
設立:1980年1月
資本金:3億円
売上高:399億7162万円(2019年3月期グループ合計)
従業員数:3984人(グループ:4931人)
事業内容:分譲マンション総合管理業、ビル管理業、修繕工事業、
     建築コンサルタント業、PPP・PFI事業、不動産賃貸業
T E L:082-247-7475
U R L:https://www.gojin.co.jp/

※2019年8月当時の情報です。