のぼり廃材使い環境配慮商品
本社内に小売店舗開設を計画

ポップジャパン

 国内トップクラスののぼり、旗、幕の製造販売のポップジャパン(安佐南区伴南2-5-19-26、熊本卓司社長)は、のぼりの製造過程で出る廃材を使った手提げバッグなどの商品開発に初めて取り組む。年間200万枚ののぼりを製造しており、国連のSDGs(持続可能な開発目標)が注目される中で環境配慮商品を打ち出し、一般消費者に向けて販売する。
 製造過程で余った布の切れ端などの廃棄材を手提げバッグにリメイク。ブランド「ノボリメイク」と銘打ち、1枚1000円で販売する。交通安全などののぼりに使われる蛍光色の生地は「シャインアップ」シリーズとして展開。余った布で制作しているため在庫数が少なく、限定感を演出して購買意欲を促したいという。このほか、自社ののぼりに使ったデザイン案を再活用した商品として、洋服やカバンのポケットに使える「ポケッチャーズ」も企画している。年内に本社内にこれらの商品を置く小規模店舗を設け、小売りを始める。4月と5月に商業施設「ジアウトレット広島」で開催ののみの市でテスト販売。消費者の声を受けて改良を進め、自社内にオープン予定の小規模店舗での販売に生かす。ECサイトの充実も図る。
 今年は企業・一般向けを合わせて16件のプロジェクトを、それぞれ2~5人のチームを組んで推進している。これらの商品に加え、イベント用テント(縦横3㍍15万円、同2㍍13万円)も開発。フリーマーケットやスポーツイベントなどでの利用を想定。店舗やチームのロゴデザインなどに対応し、テントへ印刷する。独自規格の布で、防炎・防水・防カビ・はっ水に優れているという。企業・団体向けでは、各地のゆるキャラの衣服などを作り、着せ替えできる企画などを進めている。