布印刷のエキスパート
衣類品プリント事業へ参入
株式会社ポップジャパン
『お客様のワクワクを創造する会社』への挑戦
のぼりの製造業界で全国トップクラスのポップジャパン。2024年に創業50周年を迎える。布印刷のエキスパートとして、近年はメイン商材ののぼり旗のほか、自社開発のグッズやTシャツ、スポーツユニフォーム、のぼりの廃材を利用したSDGs関連商品にも積極的に取り組んでいる。
企業プロモーション強化
アイデア力やデザイン力を生かして、プロモーション事業を強化。飲食店の装飾や、呉市のカキのプロデュースといった企画を展開。布印刷技術を駆使してつくったカキのお手玉は売れ筋商品になっているという。担当者は、「私たちはジャンルを問いません。飲食、流通、アパレル、工場、行政、教育機関、個人、クラブチームなど、あらゆるお客様の課題を解決するために、丁寧なヒアリングや調査をはじめ、プランニングから各種デザイン、ウェブ制作や店舗装飾、イベント企画運営までマーケティング本部の営業チームとクリエイティブチームが独創的な解決を目指します」と話す。
Tシャツや横断幕製造
新たな挑戦として、22年12月、衣料品プリント会社の事業譲渡を受け、Tシャツプリント事業に乗り出した。地域のスポーツチームやサークルなどのTシャツづくりなどを手掛ける。ECサイト「アートディレクト」も強化し、個人客を開拓する。一般消費者が独自デザインのロゴをプリントして制作するオリジナルグッズのニーズは高く、訴求していく。
また、地域のスポーツチームや学校の部活の大会出場を祝う横断幕を手掛け、色彩豊かなデザインで学校や選手、街を元気づけるサインの役目も果たしているという。
例えば、牛田地区子ども会ソフトボール部の監督を務めた担当者が思いを込めた横断幕は、勝利を連想させる暖色系を盛り込んだデザイン。それを選手にも贈り、本人や家族から喜ばれている。
のぼりの効果を可視化
広島経済大学メディアビジネス学部と、お好み焼き店「ちんちくりん」を運営するケーツーエスと連携し、店頭ののぼりのデザインや文字数、色などを比較する実験を行っている。この実験により視覚伝達を検証。来店客数や特定のメニューの注文数などを測定し、のぼりを置いたときと置かないとき、異なるデザインを置いた状況の違いを分析する。こうしたデータを基に企業プロモーションを検討し提案したいという。
同社はこれまで同大学の学生と共同で布製ブックカバーや、のぼりの製造工程で出る端材を使った交通安全グッズを開発した。
お客様のワクワクを創造する会社へ
時代に合わせて、のぼりだけではない新商品や新サービスを相次いで企画する同社。「何でも相談できて、何でも解決できる」という印象を残し、記憶に残る会社を目指す。
「お客様がいて、その先にお客様のお客様がいるのが我々の業界です。常にニーズを把握し、最適なソリューションを提案できる会社を目指しています」
会社概要
株式会社ポップジャパン
本 社:広島市安佐南区伴南2-5-19-26
設 立:1974年12月
資 本 金:2000万円
売 上 高:8億5500万円(2022年3月期)
従業員数:57人
事業内容:宣伝用のぼり、旗、横断幕、懸垂幕、タペストリー・のれん、法被、Tシャツ、そのほか各種宣伝物の製造・販売、広告販促企画、各種デザイン、各種イベント等
T E L::082-811-8500
U R L:http://www.pop-japan.co.jp
※2024年9月当時の情報です。