中小企業のDXを伴走支援
健康とやりがい両立できる職場
株式会社ネクストビジョン
ゲームアプリなど新分野も拡大
さまざまなソフトウエア、ITツールを組み合わせて企業の課題解決を提案するシステムインテグレーション(SI)を得意とする。ストレスチェックアプリなどの自社製品も手掛け、近年はゲームを含むさまざまなアプリ開発にも取り組む。
対応力が強み
扱う商材はiPad活用のペーパーレス現場帳票ソリューション「i-Reporter」、定型作業を自動化するRPAなど多岐にわたる。顧客の立場に立って一緒に知恵を絞り、中小企業にも無理のないデジタル化を提案している。各社の業務や課題に合わせた追加機能の開発など、きめ細かい対応が支持され、順調に導入実績を伸ばす。大手企業との取引実績も増えている。
グループ年商10億円突破
製造・物流業向けのシステム開発が好調で、2023年12月期にグループ売上高が初めて10億円を突破した。27年に同20億円を目指し、グループで生産性や技術力の向上に注力。開発リソースや業務ノウハウの共有を進め、各社の得意分野を伸ばす。グループで連携し、需要が拡大する都市圏を中心に受注拡大を図る。
挑戦を後押し
ドローンや人工知能(AI)、AR(拡張現実)といった新しい分野にも積極的に挑戦。ドローンに計測器を取り付け、高温などで人が立ち入れない危険な場所の調査業務に活用する技術を検証している。23年からエンターテインメントコンテンツ事業も始めた。
「イノベーションを起こす」をテーマにアイデアコンクールを毎年開催。優勝者に賞金10万円、商品がヒットすればさらに100万円を贈る。上司と部下がフラットな関係で気軽に相談できる社風で、盛んに意見交換が行われている。有馬猛夫社長は、「本当に価値のある、ほかにはない新しい物を提案し、諦めずにやり続けることが重要。言われたものをつくる作業者ではなく、新たなアイデアを生み出し続ける開発者集団でありたい」と話す。
健康経営に力
「仕事は楽しく」をモットーに〝働くことが健康につながる〟職場を目指している。社員発案のハイキング大会などボトムアップで健康増進の取り組みを進め、健康診断で問題を指摘される人の割合は毎年減っている。休職者も少なく、復職率は100%と、健康に働き続けられる環境が整う。17年から8年連続で経済産業省の健康経営優良法人に認定。過去には上位が対象のブライト500にも選ばれた。挑戦を後押しする企業風土などが評価され、22年11月、働きがいのある会社研究所(GPTW)による「働きがい認定企業」にも選定された。
これらのノウハウを生かし、ヘルスケア分野の自社製品・サービスを相次いで開発。21年にストレスチェックの「ココミル」、22年には診断書のやりとりなど休職・復職に関わる業務全般を支援する「クマモル」をリリースした。有馬社長は、「効率化だけを求めるのではなく、人間らしさや人の持つ豊かさを引き出すようなシステムを提案したい。ITで社会や企業の経営を支えながら、新しい常識をつくるイノベーションにチャレンジし続けます」と意気込む。
会社概要
株式会社ネクストビジョン
本 社:広島市中区榎町2-15 榎町ビュロー6階
設 立:1999年4月14日
資 本 金:2200万円
売 上 高:8億1000万円(2023年12月期)
(グループ連結 11億6200万円)
従業員数:106人(グループ178人)
事業内容:システム開発、クリエイティブ事業、ネットワークソリューション、IT研修事業
T E L:082-235-1576
U R L:https://www.nextvision.co.jp
※2024年9月当時の情報です。