高校生がインタビュー:
学びの島。仕事に学び。暮らしに学び。

島の仕事図鑑5-3

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スポーツ店【Uターン】金原 秀章

人生は1回、一日は今日しかない。

10分でも、5分でも無駄にできない
インタビュー中に「チャレンジ」という言葉を何度も聞いた。26歳で島のスポーツ店をはじめた金原さん。いつか自分で起業をしたいという気持ちから、知り合いに譲ってもらったチャンスに飛び込んだ。それだけではなく、今では農業やシーカヤックのインストラクターなど1つの仕事に限らず、複数の仕事を同時に行うパラレルキャリアを実践している。きっかけは、学生時代から大好きな旅行。自分が体験したことのないことから得る学びは多く、旅行の醍醐味はそこにあった。今でも一生勉強、一生学びだと思って仕事も暮らしも試行錯誤しながら日々楽しんで取り組んでいる。だからこそ、「できないことは何もない」と力強く語ってくれた。


バーテンダー【Iターン】田村 知行

みなさんもいい仕事をしてください。

どんな時も知ったかぶりしない
感謝、創造、謙虚であることが自分の大切にしている仕事の基本だと語る田村さん。帝国ホテルに約40年勤めたベテランバーテンダーは天職だと胸を張る。海を眺める新しい職場でも「島に来た今も東京での仕事の仕方や精神、接客は何も変えていません」とやさしい口調で教えてくれた。どんなことにも通じることは、最初の準備が大切ということ。なぜなら、毎日が挑戦で毎日成長できるからだと答える。そのためには基本が一番重要。だからこそ学校で学ぶことや、社会人になって最初に学んだことはいつか役に立つ時がくると思って手を抜かずに取り組んで欲しいと話す。最後に「みなさんもいい仕事をしてください」といったその笑顔が島で働く魅力を物語っていた。


和食料理屋 女将【Iターン】熊田 美江

夢がなくても今やりたいことをやろう。

今は今しかない
お花が好きでお花屋さんになったが、流れに身を任せていたらいつの間にか和食料理屋の女将になっていたと笑う熊田さん。板前のご主人と結婚後、Uターンして、1日1組限定の和食屋と仕出しをする日々だった。ご縁があって古民家を改修して今のお店を開業。オープン当初から大変な人気で多忙な毎日を送っている。自分の役割は、見て楽しめる料理にするためにお花を飾ることで、お店が始まる前にお花集めに散歩をするのが日課だという。春夏秋冬、季節によって多種多様な花を選び、盛り付けによってお客さんの心を和ませる。「将来の夢は必ず決めなくても、まずはやりたいことをやることで、知らず知らずのうちに夢に近づいている」と、穏やかな表情で語る。


島の仕事図鑑5 目次

【1】藤原浩一さん/菅原 誠一さん/前釜 絵理さん 【2】新本 典子さん/ヴァンさん/相原 和八さん
【3】金原 秀章さん/田村 知行さん/熊田 美江さん 【4】脇坂 裕介さん/牧内 和隆さん
【5】大崎上島未来会議 学びの島編