【広島県への移転事例】CASE.6 クレアネイト株式会社

【クルクル.広島|広島県の企業誘致ポータル】

国内最大級の壁紙工場が東広島市に誕生
クレアネイトが広島に工場建設を決めた理由とは


9月27日に発売した「ひろしま企業地図2025年版」では、「ひろしまに続々と企業があつまる」をテーマに、県外からの移転企業をご紹介しています。詳細な記事は広島県の企業誘致ポータルサイト「クルクル広島」に掲載。ひろしま企業図鑑でも、注目の移転企業の事例をご紹介します。

東広島市の県営高屋東工業団地で、国内最大規模となる壁紙工場の建設が進められています。インテリア資材の大手商社サンゲツ(名古屋市)の子会社で、住宅用などの壁紙を製造するクレアネイト(東京)の東広島工場です。東日本エリアに製造拠点を構える同社が、なぜ広島に工場建設を決めたのか。井上弘一社長に広島進出の背景や今後の展望などを聞きました。

プロフィール クレアネイト株式会社 代表取締役社長
井上 弘一さん
1961年生まれ。
https://www.creanate.co.jp/

安定した地盤に加え、交通利便性も良い

―なぜいま、壁紙の工場を新設するんですか?

―井上さん  皆さんのすぐ身近にある壁紙ですが、じっくりと触れて観察する機会はなかなかないかもしれませんね。住宅内装用の壁紙には大きく分けて2種類があります。分譲マンションや賃貸物件向けの「汎用品」と、消臭や汚れ防止などさまざまな機能の付いた注文戸建て向けの「一般品」です。

国内の住宅着工数は伸び悩んでいますが、最近では一般品に限られていた機能が汎用品にも付加されることで汎用品の需要が増大しています。そのため、業界全体で汎用品の供給余力が不足している状況にあります。

―御社の生産体制について教えてください。
―井上さん  当社は国内シェアの約20%を占めるトップメーカーです。現在は、岩手県の一関工場で汎用品を、千葉県の成田工場で一般品を造っています。特に一関工場はフル稼働の状態が続いています。これからも受注は堅調に推移すると見込んでおり、親会社のサンゲツの供給責任を果たすためにも、新たな生産体制の構築に迫られていました。西日本に工場を建設する計画は、当社がサンゲツの傘下に入る2021年以前から検討を始めており、ようやくここまでこぎ着けることができました。

国内3工場体制となることで、生産余力を生み出せます。東広島工場はグループの生産力を最大7割引き上げる計算です。災害などの生産トラブルなど緊急時にもバックアップすることができ、安定供給を持続的に実現できると考えています…
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