〝食う、寝る、遊ぶ〟が基本
探求心を引き出す保育
株式会社くうねあ
〝食う、寝る、遊ぶ〟を基本に、「遊び」と「対話」を通して子どもの探究心を引き出し、集団遊びなどで、人との協力を学ぶ保育指針を掲げる。共働き世帯が増えるなど保育需要は高まっており、保育施設のほかベビーシッター、学童保育へと事業領域を広げる。保育施設は、「まずは目の行き届く範囲で」と、広島市安佐南区内で4施設を運営。地域との交流を大切にしており、2019年には園児の散歩エリアなどをマップにまとめた地域通信「くうねあ」を創刊し、地域の居酒屋やパン屋などで配布。子どもたちが見つけた草滑りを楽しめる穴場スポットなどを子どもたちの声と共に紹介している。堀江宗巨社長は、
「子どもたちの驚きと感動を大人も共有して子どもに関心を持ってもらい、街全体で子どもたちを育てられる社会を実現したい」
ベビーシッター登録は県内最大
保育所の運営のほか、訪問保育にも力を入れ、共働き世帯からの依頼のほか、大学の学会などのイベントでも需要が増えているという。シッター登録者数は100人以上となり、県内で最大規模に成長。大規模な催事に対応できることから、学会やコンベンションなどに派遣して、生後4ヵ月~12歳児の授乳や食事、散歩、遊戯などの育児サービスを手掛ける。国際的な催事では英語保育にも対応。
学童保育へも参入
さらに、保育施設を運営する中で、卒園児の保護者の相談が増えており、今後は学童保育にも参入。19年の夏季限定の学童保育では、期間中に達成したい目標をみんなで決め、それに向かい、それぞれが主体性を持って取り組み、協力し合えるようスタッフがサポートした。
こうした事業拡大に伴い、従業員数も2年前から倍の107人となった。人材の定着に向け、入社してすぐに有給休暇が取得できる制度を導入済みで、女性が安心して働ける環境づくりを進めるのに加え、保育先進国の北欧での研修を実施するなど、社員教育にも力を入れる。
「事業拡大と人材育成のバランスを取りながら、成長を目指したい」
会社概要
株式会社くうねあ
本 社:広島市安佐南区東原1-4-17
設 立:2011年7月
資 本 金:100万円
売 上 高:4億円(2019年)
従業員数:107人
事業内容:保育園の運営・相談・アドバイス、ベビーシッター事業など
T E L:082-225-7810
U R L:https://qoonea.com/