商品通じた地域貢献
自社一貫体制で顧客に寄り添う

株式会社ヤマサキ

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成長続けるラサーナブランド



 1970年に広島初の化粧品製造会社として創業。海藻エキスを原料にしたコスメブランド「ラサーナ」は全国展開へと成長し、2020年には創業50周年を迎えた。ブランド名は伊語で「健康で美しい女性」を意味する。創業者がブランド名に生まれたばかりのわが子への思いを込めた。親が子供の未来を思うように顧客の幸せを願う気持ちが従業員の原動力としている。21年、ラサーナのコンセプトを「きれいの約束。これまでも、これからも。」に刷新。全世代の女性の髪の悩みの解決や、女性の〝きれい〟を追求し続けるといった意味を込めた。発売以降約40年で、ヘアケア、スキンケア、アロマの3種類の商品ラインへと拡大した。

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女性の髪の悩みに寄り添う

 ラサーナブランドは1979年にシャンプー・リンスを発売したのが始まり。髪に良いとされる海藻を原料にいち早く採り入れ、改良。2万5000種以上の海藻から製品ごとに適した海藻をエキス化して使う。80年代には女性を中心にヘアカラーやパーマが一般的になり、ダメージヘアに悩む人の増加に対応し、従来のシャンプー・リンスに加え、トリートメントなどダメージケアの提案を強化した。90年代になると茶髪ブームなどで髪の悩みがより深刻化。女性の社会進出が進み、時短ニーズが高まる中、洗い流さないタイプの「ラサーナ 海藻 ヘア エッセンス」を98年に発売した。アウトバストリートメントは当時まだなじみがなく、試供品のサンプリングを大規模実施。ドラッグストアで営業社員が店頭配布したほか、大手通販会社が扱う商品に同梱するなど多様なチャネルで配布し、利用者の口コミでブランドの認知とユーザー数を一挙に拡大した。発売から20年以上がたち、累計販売本数(※1)2200万本を突破。トップシェアを誇る主力商品に成長した。

商品を通じた地域貢献や社会課題の解決へ

 17年に誕生した、ラサーナ「瀬戸内レモンの香り」シリーズは、尾道市瀬戸田町産の「瀬戸田産エコレモン」を採用。同レモンの中でも、ワックス、防腐・防カビ剤を極力使用せずに栽培している。果実や果皮は食品へ、果皮を加熱し蒸留工程で取れる精油を同商品に配合しており、人と環境にやさしく、サスティナブルな点が特徴。23年4月にリニューアルし、香り高いグリーンレモンも原料に加えた。また、化粧品「海藻 オールインワンゲル」の原料には江田島産のオリーブ果実油を使う。江田島市は耕作放棄地の活用のほか、高齢化・地域の雇用などの課題解決に、市全体でオリーブ振興に取り組んでいる。ものづくりを通じ、地域の社会課題とも連携していくという。

家族ごとファンに

 ヤマサキでは顧客の声に寄り添った商品づくりのために創業以来、商品開発から生産・販売・コールセンターまで自社で担う。コロナ禍で中止していた一般向けの工場見学の再開に先駆け、22年12月に社員の家族を招いた「ファミリーデー」を開いた。土肥光代表取締役 (兼)CEOは、「当社のものづくりや思いを知ってもらうことで、家族ごとラサーナのファンになってもらいたい。家族が働く職場への理解を促すとともに働きやすい環境整備につなげたいと開催しました」





会社概要

株式会社ヤマサキ
本  社:広島市中区舟入本町3-7
設  立:1970年4月1日
資 本 金:8000万円
売 上 高:39億7600万円(2023年2月期)
従業員数:社員・アソシエイト合計250人(2023年6月30日現在)
事業内容:化粧品、医薬部外品(ヘアケア、スキンケア、入浴剤)の製造と販売
T E L:082-292-7141
U R L:https://www.corporate.lasana.co.jp/
※2023年9月当時の情報です。