総合小売業で地域トップ
中国・四国、兵庫エリアに500店超

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ドミナント戦略進め地域シェア拡大へ

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総合小売業で地域一

 イオングループで総合小売事業を展開。スーパーのフジ、マックスバリュ、マルナカ、ディスカウントストアのザ・ビッグ、総合スーパーのフジグランを主とし、中四国、兵庫に514店舗(2025年7月時点)を構える。多くの県でシェア1位を誇る「スーパーリージョナルリテイラー」として、最も地域に貢献する企業を目指す。24年に同業のマックスバリュ西日本と経営統合。新生「フジ」としてスタートを切った。

統合のメリット生かす

 ドミナント戦略を一層加速する方針で、新規出店と同時に既存店の活性化に注力する。地域のニーズや時代に合わせた店づくりを狙い、26年度までに150店の建て替え・改装を計画。24年は37店で実施した。
 フジとマックスバリュ西日本の得意分野を持ち寄り、生産性向上や顧客サービス向上などに生かす。24年12月にオープンしたマックスバリュイオンタウン楽々園店は、買い回りのしやすい広々とした店づくり、効率的な在庫管理などそれぞれの良さを融合させた。ここ1~2年で物流や食品加工拠点、資材の仕入れなども一本化。需要予測による自動発注や賞味期限チェックシステムなどの導入も進め、効率化で得られた原資を売価の低減に生かす。

地域密着経営を推進

 企業規模を拡大しながらも、地域に根差した経営を推進。事業を通じて地域の活性化や課題解決を目指す。地元生産者から農産物などを積極的に仕入れるほか、地域のメーカーや生産者と連携したオリジナル商品の開発を加速し、商品数は約1600に上る。各地域に古くから伝わる「地元の味」をテーマにした総菜や弁当も充実させている。
 来店が難しい山間部の高齢者などを対象にした移動スーパーを年々拡大。24年には車両137台、立ち寄り拠点は約8400カ所に増えた。25年1月には香川県の離島でも始めた。企業の休憩スペースや学校を中心に無人店舗も展開する。22年から廿日市市で営む店舗は移動スーパーと連携。加工食品や日用雑貨に加えて週2回、生鮮食品も扱う。福祉施設などに食品や日用品を届けるフードバンクの取り組みも広げ、326店(25年5月時点)で実施している。山口普社長は「24年に新スローガン『地元に、新しいつながりを。』と掲げた。単に物を売るだけではなく、地域の人や企業が出会い、交流する場を提供したい」と意気込む。

働きやすい環境整う

 国内最大手のイオングループならではの充実した福利厚生で、働きやすい環境が整う。近年は産休・育休制度の活用が進み、男性社員の取得率が上がっている。同業では珍しい5日間の連続休暇を年2回取得できるほか、記念日に休める年2日のアニバーサリー休暇もある。

店づくりの喜び感じて

 入社後は全員が畜産、農産といった店舗の各担当やレジなど現場で経験を積む。山口社長は「お客さまとのコミュニケーションなどからニーズをくみ取り、商品やサービス、店づくりに磨きをかけることで来店者が笑顔になったり、売り上げという成果が出たりしたときの喜び、やりがいを感じてほしい」と話す。



会社概要

株式会社フジ
本  社:広島市南区段原南1-3-52
設  立:1967年9月
資 本 金:220億円
売 上 高:8089億2800万円(2025年2月期連結)
従業員数:6985人
事業内容:総合小売業
T E L:0120-125-481
U R L:https://www.the-fuji.com/company/
※2025年9月当時の情報です。