ハイエレコンが機能拡充
計量業務の効率化アプリ

株式会社ハイエレコン

動画をリクエストする

システム開発のハイエレコン(西区草津新町、上田康博社長)は9月をめどに、食品素材や薬剤などの計量器と連動して計量・調合業務を効率化する自社システムの機能を拡充し、「ハカドル」の新名称で発売する。作業工程ナビ、外国語対応などを追加し、経験の浅い従業員や外国人実習生でもミスなく業務を担えるようにする。

2021年に公開した既存システム「スマート@スケール」は、計量前に容器や袋に付けたQRコードを読み取って取り違えを防止。システム連動した計量器は、規定重量になると完了ボタンを押せる。紙帳票が主流だった計量実績などの管理をデジタルで効率化する。ハカドルはこれに作業工程ナビを加え、原料や計量器の用意、計量の順番、反応率の確認、指定された釜への投入など、表示通りに進めれば業務を完了できるようにした。複数言語に対応可能。QRコードに加え、シリアル番号の画像からも原料を識別でき、古いものから使うようアラートを出してロスを減らす。既存システムはWi―Fi(ワイファイ)環境とタブレット端末が必要だったが、スマホ対応にして導入ハードルを下げる。

初期費用は300〜400万円、アプリ使用料はスマホ1台当たり月1万5000円程度を想定。大手計量器メーカーのイシダ(京都)などと連携し、塗料、化粧品、医薬品など化学系メーカー中心に拡販する。年30〜40社の導入を目指す。

「広島経済レポート」2025年6月19日号掲載記事より