「人を生かす経営」推進
地域灯すガスインフラ事業
西部熱機株式会社
県内建設業で初の「DX認定」、新事業も
「平和の灯」を保守
プロパンガスを中心とした住宅・施設の配管工事・保守点検をはじめ、工業用ガスバーナーや乾燥機、加熱炉などの設計・製造を手掛ける。高い技術力が評価され、平和記念公園「平和の灯」の保守点検、ひろしまフラワーフェスティバルの「花の塔」のガス工事、西区の大型商業施設「LECT」の店舗配管など、地域の象徴的な施設・設備を任されている。「広島の街を歩けば、私たちの手掛けた物件が必ず見つかる」と語るほど地元に深く根差している。
近年は地域のプロパンガス会社から受託するガス設備の保守業務も本格化し、安定経営につなげている。伊那田健二社長は、
「ガス工事は一つのミスも許されない。だからこそ、ベテランでも初心を忘れず、誠実さと愚直なまでに基本に徹する姿勢が求められる」
この姿勢を支えるのが、日々の環境整備だ。事務所や工場は整理整頓を徹底し、当たり前のことに徹する習慣づくりが、日常業務での気付きにつながっている。
近年はデジタル化を加速。PCのデュアルモニター化、全社員へのiPhone支給、業務のクラウド化などを相次ぎ実施。これらの取り組みが評価され、24年に経済産業省から県内で11社目、建設業では初めての「DX認定事業者」に選ばれた。
住宅リフォーム事業に参入
さらに一般向け市場の開拓を進める。除菌・消臭剤やシャワーヘッドといった衛生関連商品を販売するほか、25年からは「くらしの安心工房」というブランドで、トイレや給湯器など住宅設備機器の交換や小規模工事を請け負うリフォームサービスを開始。26年5月には中区光南にショールームを開いた。水回りの急なトラブルにも迅速に対応し、地域の困りごとの解消につなげている。
「これらの新事業は、建設業界特有の取引先の都合に左右されがちな働き方を自社でコントロールできるようにする狙いもある。社員のワークライフバランスを向上させ、一層安心して働き続けられる会社にしたい」
人に投資し教育・待遇を充実
経営理念に「仲間と共に常に創造と解決を重ね、幸せをつかめる人財を育てる。」を掲げる。「人づくり」を経営の根幹に据え、社員の成長につながる投資を積極的に進める。資格取得や外部研修への参加を推奨。全国各地で他社の取り組みを学ぶベンチマーク研修も定期的に行う。また2時間以内と決めて行う経営陣との「サシ飲み」企画も実施。経営者と社員のコミュニケーションを深め、信頼関係づくりに生かしている。
26年夏には本社事務所を全面改装して執務スペースを拡張し、より働きやすい職場づくりも進めている。
福利厚生も充実。賃貸・持ち家を問わない住宅手当をはじめ、若手社員の金銭負担を軽減する奨学金返還支援、禁煙者への特別手当など、社員の人生設計を支える待遇を整える。
「価値を生むのは『人』だと確信している。そのため、社員がやりがいを持って働き、成長できる環境への投資は惜しまない。当社くらいの規模で、これほど社員教育に投資している会社は珍しいと思う」
地域貢献活動にも力を入れ、広島修道大学陸上競技部とスポンサー契約を締結。ジャージーなどを提供し、学生の活動を下支えしている。
会社概要
西部熱機株式会社
本 社:広島市中区江波南2-16-20
設 立:1973年4月
資 本 金:1000万円
売 上 高:2億6400万円(2025年7月期)
従業員数:13人(2025年7月現在)
事業内容:配管工事、LPG保安業務、工業用ガスバーナーの製造・販売・メンテナンスなど
T E L:082-291-7698
U R L:https://seibunekki.co.jp/
※2026年9月当時の情報です。




