【イクボス同盟】イクボスのススメ vol.3
~お互いの背景を知る 組織の底上げに取り組む~
◆◇◆ イクボス同盟ひろしまメンバー企業 | キリンビバレッジ株式会社 ◆◇◆
職場で共に働く部下・スタッフの仕事と生活の両立を考え、その人のキャリアと人生を応援しながら、組織の業績も結果を出しつつ、自らも仕事と私生活を楽しむことができる経営者・管理職のこと。部下や組織、自らを「育成」するボス=イクボス。
広島経済レポートで連載中の「イクボスのススメ」では、「イクボス同盟ひろしま」メンバー企業の経営者・管理職の皆さんの取り組みや活動をシリーズで紹介しています。
第3回は、キリンビバレッジ株式会社 西日本統括本部 総務担当部長の金山 聡氏にお話をお聞きしました。
お互いの背景を知る 組織の底上げに取り組む
組織改編前の中四国地区本部だった2019年にイクボス宣言の人材育成の部分に着目し、働く人が幸せで主体性を発揮できる職場・自分を作る「働くひと改革」を始めました。良い職場づくりのポイントとして「知る」「繋がる」「やってみる」「やめてみる」の四つの取組を挙げています。昨春の組織改編で九州地区と統合して西日本統括本部になりました。同じ会社とはいえ地域ごとに文化が違います。社員一丸で取組むためにもメンバーを知ることから始めました。 - 「ライフ」について話せる 150人全員が自己紹介し、メンバーからコメントをもらう「自己紹介リレー」、携帯電話システムを使ってランダムな5人程のグループでテーマを決めて45分話をする「ウエストーーク」を実施。月1回のトーク参加者は初回の30人から5回目には60人と2倍に。日頃は接点のない人と趣味や特技でつながるなど、お互いの「ライフ」を知ることでメンバー意識、組織の一体感が出てきたと思います。
業務以外のことも話せる雰囲気は「男性育休」の推進にもつながりました。社員から「今度生まれるんですよ」と聞けば、総務がすぐに「育休いつ取るの」と話を進めるようにしています。本人や部署のリーダーが取得に悩んだら「メンバーのモチベーション、パフォーマンスが絶対に変わるから」と話すと前向きになってくれます。育休に入る担当者の業務は可視化シートで同僚や上司に引き継ぎます。育休を取得した社員から、上司が一時的に業務を担当してくれたことでよりよい進め方を学べたとの声もありました。育休は、同僚が取れば「次は自分も」となりやすい。このボトムアップが広がるようバックアップしています。 - 独自のスキルアップ研修 「地区の課題を自ら考え、自ら旗を振る集団」の実現に向けた取組として、課題解決力を育む研修「ワイガヤブートキャンプ」を実施しました。その一番の目的は、まじめに楽しく情熱をぶつけ合える企業風土づくり。良い解決策はそこから生まれると考えています。実施後は学んだワードが日頃の会話に出てきて、組織の共通言語・思考プロセス化につながったと感じます。
若い人もベテランも、この考え方を身につけ、主体性を発揮してほしいと思います。
「イクボス同盟ひろしま」とは… 県内有志の企業経営者等で構成され、同盟メンバーが各々の組織内で誰もが働きやすい環境づくりを進めるとともに、社会全体に「イクボス」の輪を広げていくことを目指し、活動を展開しています!
情報提供:広島県商工労働局 働き方改革推進・働く女性応援課 (082-513-3419)
イクボス同盟ひろしま公式サイトはこちら
広島経済レポート 2023年2月9日号掲載
会社概要
キリンビバレッジ株式会社
所在地:西日本統括本部 〒810-0001 福岡県福岡市中央区天神4-1-1 第7明星ビル
URL:ホームページはこちら
業務内容:清涼飲料の製造および販売
従業員数:連結:3,568名(2021年12月31日時点)