外国人インターンシップ初の認可
特定技能1号も機械部品、製造業で開始
株式会社日本ワールドビジネス
人材派遣の日本ワールドビジネス(JWB、中区紙屋町2-2-2、後孝志会長兼CEO)は、外国人学生のインターンシップ制度を始め、インドネシアのハルオレオ国立大学の大学生2人が初の在留資格認定を受けた。トンネル補修など土木工事のICG(山口県周南市)で報酬を得ながら1年間実習を行う予定。JWBは登録支援機関として、機械部品製造の丸憲製作所(福岡県田川郡)の特定技能1号の申請を行った。申請が受理され、7月からインドネシア男性1人の支援も始めた。
JWBは2月に、ハルオレオ大とインターンシップ協定を結んだ。広島出入国管理局から在留資格認定証明書を受けた男子学生2人は土木工学を専攻し、JWBが現地で運営する日本語学校・絆で300時間以上学び、日本語はN4相当になった。ICGでは施工業務のほか、耐久性調査、安全教育などの実習も予定する。借り上げ2Kアパート(個室)に居住し、JWBは書類作成・手続き外国人インターンシップ初の認可特定技能1号も機械部品製造業で開始日本ワールドビジネスのほか、買い物などの生活支援、通訳などを行う。外国人学生インターンシップ制度は、外国の大学生が学業などの一環で日本企業等で報酬を得ながら実習を行う制度で、1回1年以内、通算で大学就業期間の2分の1以内。同国の国立ハサヌディン・マカッサル大学、州立スティキズ・マンダラ・ワルヤ看護大学、アケパーピニ看護大学とも協定を結び、広島や大分の製造業、高齢者施設などとも受け入れを協議。インドネシアの他大学ともオンラインでインターンシップ協定の交渉を行う。
特定技能1号は介護、建設、自動車整備、農業、産業機械製造業など14業種が対象。在留期間は5年で、他社への移動が可能。家族帯同はできない。JWBは19年に登録支援機関になり、同社の第1号案件は、丸憲製作所の技能実習生から移行。JWBは書類、手続き、通訳、生活サポートなどを行った。JWBは2006年設立。自動車部品メーカーなど製造業への派遣がメインで、永住・定住・配偶者ビザ所有者など外国人を含めた派遣社員は現在800人強。19年9月期売上高は58億3000万円。労働人口減少が予想される中、新型コロナ収束後は需要増を見込み、5年後に外国人学生インターンシップ、特定技能1号、派遣を含め3000人規模を目指す。
広島経済レポート2020年11月12号より
会社概要
株式会社日本ワールドビジネス
本 社:広島県広島市中区紙屋町2丁目2-2 紙屋町ビル7F
設 立:平成18年10月19日
資 本 金:20,000,000円
事業内容:労働者派遣事業法に基づく労働者派遣事業,有料職業紹介事業,外国人材総合コンサルティング
U R L:http://www.j-wb.co.jp/