スマホで入居申し込み
来店不要の仕組みづくり
株式会社部屋店
賃貸物件仲介・管理の部屋店(中区西十日市町9-9、中本亘社長)はスマホで入居申し込みができる仕組みなど、情報通信技術を活用した利便性向上を積極化している。
スマホによる物件情報閲覧や見学予約のシステムを導入済みで、2018年にホームページを含めて入居の申し込みができるようにした。ラインにも対応。入居の初期費用(敷金や礼金)のクレジットカード払いに加え、19年8月からコンビニエンスストア決済を導入した。一度登録した顧客は物件探しから申し込み、支払いまで来店の手間がない。十日市店とJR広島駅北口から徒歩数分の法人向け店舗「プレミアムデスク」では、QRコード決済のアマゾンペイにも対応。
一方、情報管理を徹底する。17年7月に当時の不動産業者で中四国初のプライバシーマークを取得。物件の鍵を何重にも施錠して保管するほか、情報漏えい防止のため、社員の個人携帯電話の使用を禁じた。
情報端末ひとつで多くのことができる社会環境の下、実店舗はアンテナショップに位置付け、今後も来店不要の取り組みを進める。並行して実店舗では特に、対面が重要な法人部門を伸ばす方針。同社は市内に直営6店、フランチャイズで1店舗展開する。2000物件を管理し、仲介で扱う物件数は約10万件。