洋服を通じて装う
喜びを創造
このみやぐるーぷ
働きやすい環境づくりへ制度充実
洋服のリフォーム、靴のリペア、古着のリサイクルなど「3R」事業を手掛ける、このみやぐるーぷ。女性従業員が多く活躍し、仕事と家庭の両立支援に向けてさまざまな取り組みを推進。働きやすい職場づくりに力を入れる。
有給休暇取得を促すため、家族サービス休暇、アニバーサリー休暇、ラブ休暇、失恋休暇といったユニークな休暇を設定。〝お互いさま〟の精神で大半の社員が各種休暇を活用し、成果を挙げているという。子どもの登下校や送迎に合わせて始業、終業時間を個々に調整したり、親の介護など生活環境が変化した社員には就業時間を変更したりと柔軟に応じる。男性社員には育児休暇の取得を促し、この3年で7人が取得した。よりフレキシブルな働き方ができるよう、正社員からパートへの雇用形態を変更するなどの選択肢も用意している。
藤原克実社長は、「近年、新卒の離職者が減少し、定着率にも成果が表れています。仕事をツールとして、やりがいを感じながら自己成長につなげてほしい」と話す。
洋服を装う喜びを伝える
1978年の創業以来、技術力の向上と伝承に力を入れている。洋服や革製品、靴などの修理を手掛け、佐伯区石内の大型商業施設ジ・アウトレット広島内の「洋服のお直し マジックミシン」など市内中心に7店舗を構える。グループのマークスラッシュは古着販売の「VECTOR(ベクトル)」3店を運営。ブランド品などを扱う高級古着店「Re:MODE by VECTOR 福山」(福山市西町)ではネット販売に注力するほか、ファッション感度が高い人向けに、SNSなどで積極的に発信している。
「洋服を装うことは人間だけに許された喜びです。思い出の詰まった品をリニューアルしたり、次のユーザーに託したりと、事業自体が昨今よく耳にするSDGs(持続可能な開発目標)そのものだと自負しています。近年の環境意識の高まりを追い風に、3R業界の地位は確実に高まっています。これからもさまざまな形で思いをつなぎ、お客さまに満足を届けていきたい」と意気込む。
会社概要
このみやぐるーぷ
本 社:広島市中区西十日市町1-20
設 立:1978年3月
資 本 金:450万円
売 上 高:4億9000万円(グループ)
従業員数:65人
事業内容:洋服リフォーム・靴バックリペア、洋服を中心としたリサイクルショップの経営
T E L:082-503-7321
U R L:https://konomiya-gr.com
※2024年9月当時の情報です。